Y2023M04E1Q14第2023年4月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問

第一種労働衛生(有害業務)有機溶剤による健康障害

有機溶剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

有機溶剤の共通性質と、物質ごとの特徴的な健康障害を結びつける問題です。二硫化炭素は神経系だけでなく、心血管系にも影響します。

解説

有機溶剤の多くは揮発性と脂溶性が高く、蒸気を吸入すると中枢神経系などに影響を及ぼします。多くの有機溶剤蒸気は空気より重いため、低い場所やピット、タンク内に滞留するおそれがあります。

二硫化炭素の慢性ばく露では、精神神経障害や末梢神経障害に加え、動脈硬化の促進など心血管系への影響がみられることがあります。

化学物質管理のポイント
物質名だけで判断せず、SDSで毒性、蒸気密度、ばく露経路を確認します。密閉化、局所排気、作業手順、適切な保護具、特殊健康診断を一体で管理します。

選択肢の確認

1.有機溶剤の多くは、揮発性が高く、その蒸気は空気より軽い。
誤り。
揮発性が高い点は適切ですが、多くの有機溶剤蒸気は空気より重く、低所に滞留しやすい性質があります。

2.有機溶剤は、脂溶性が低いため、脂肪の多い脳などには入りにくい。
誤り。
有機溶剤は一般に脂溶性が高く、脂質の多い神経系に移行しやすいため、中枢神経抑制などを起こし得ます。

3.ノルマルヘキサンによる障害として顕著なものには、白血病や皮膚がんがある。
誤り。
ノルマルヘキサンの特徴的な慢性障害は、手足のしびれ、筋力低下、歩行障害などを示す多発性末梢神経障害です。

4.二硫化炭素は、動脈硬化を進行させたり、精神障害を生じさせることがある。
正しい。
二硫化炭素は中枢神経系や末梢神経系に影響し、長期ばく露で心血管系の障害を生じることがあります。

5.N,N-ジメチルホルムアミドによる障害として顕著なものには、視力低下を伴う視神経障害がある。
誤り。
N,N-ジメチルホルムアミドで特に注意するのは肝機能障害です。視神経障害はメタノール中毒との結びつきが重要です。

覚えるポイント

  • 有機溶剤の多くは揮発性・脂溶性が高く、蒸気は空気より重いと覚えます。
  • ノルマルヘキサンは末梢神経障害、N,N-ジメチルホルムアミドは肝機能障害が重要です。
  • 二硫化炭素は精神神経障害と心血管系障害に注意します。

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