Y2026M04E1Q13|第2026年4月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
有機溶剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、有機溶剤の一般的性質と代表的な健康障害が問われています。
有機溶剤は一般に揮発性が高く、蒸気は空気より重いものが多いです。また、脂溶性があるため、神経系など脂肪を多く含む組織に影響しやすいことも重要です。
解説
正しい記述は、二硫化炭素が精神障害や意識障害を起こすことがあるという4です。
有機溶剤は、吸入によって体内に入りやすく、皮膚から吸収されるものもあります。高濃度ばく露では中枢神経系への急性影響が問題になり、低濃度でも繰り返しばく露により頭痛、めまい、不眠などがみられることがあります。
物質ごとの代表的な障害も頻出です。メタノールは視神経障害、ノルマルヘキサンは末梢神経障害、二硫化炭素は精神障害や意識障害などと結び付けて覚えます。
ひっかけポイント
有機溶剤の「蒸気は空気より重い」「脂溶性が高い」「神経系に影響しやすい」は基本セットです。
選択肢の確認
1.有機溶剤は、一般に揮発性が高く、その蒸気は空気より軽い。
誤り。
有機溶剤は一般に揮発性が高いですが、その蒸気は空気より重いものが多いです。低い場所に滞留しやすい点にも注意します。
2.有機溶剤は、脂溶性が低いため、脂肪の多い脳などには入りにくい。
誤り。
有機溶剤は脂溶性が高いものが多く、脂肪の多い脳などに入りやすいため、中枢神経系への影響が問題になります。
3.メタノールによる障害として顕著なものには、網膜の微細動脈瘤を伴う脳血管障害がある。
誤り。
メタノールで重要なのは、視力低下などの視神経障害です。網膜の微細動脈瘤を伴う脳血管障害として覚えるものではありません。
4.二硫化炭素は、精神障害や意識障害を起こすことがある。
正しい。
二硫化炭素による健康障害では、精神障害や意識障害などがみられることがあります。
5.N,N-ジメチルホルムアミドによる障害として顕著なものには、視力低下を伴う視神経障害がある。
誤り。
N,N-ジメチルホルムアミドでは、肝障害などが重要です。視力低下を伴う視神経障害は、メタノールでよく問われます。
覚えるポイント
- 有機溶剤の蒸気は、一般に空気より重いものが多いです。
- 有機溶剤は脂溶性が高く、神経系に影響しやすいです。
- メタノールは視神経障害と結び付けます。
- 二硫化炭素は精神障害や意識障害と結び付けます。
- ノルマルヘキサンは末梢神経障害、多発性神経炎が頻出です。