32AM35|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学骨折各論肋骨・下腿骨骨折
下腿骨骨幹部骨折の固定で誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
下腿骨骨幹部骨折の固定では、骨折部の安定だけでなく、神経・血管の圧迫予防が重要です。
膝関節は完全伸展位ではなく、軽度屈曲位として管理することが基本です。
解説
下腿骨骨幹部骨折では、脛骨と腓骨の骨折部を安定させるために、膝関節から足関節までを含めた固定が必要になります。
固定時には、反張位にならないように注意します。反張位は膝が過伸展する肢位で、固定の安定性や患肢の保護に不適切です。
また、腓骨頭部には総腓骨神経が浅く走行するため、綿花などで圧迫を防ぎます。固定後は、足趾の色、冷感、しびれ、疼痛、足背動脈の拍動など末梢循環を確認します。
施術現場での注意点
下腿骨骨折では、腫脹による循環障害やコンパートメント症候群に注意します。固定後の疼痛増悪、しびれ、蒼白、冷感は見逃してはいけません。
選択肢の確認
1.膝関節伸展位とする。
正答。記述としては誤り。
下腿骨骨幹部骨折の固定では、膝関節を完全伸展位にするのではなく、軽度屈曲位として反張位を避けます。膝関節伸展位とする記述は不適切です。
2.腓骨頭部に綿花をあてる。
記述としては正しい。
腓骨頭部には総腓骨神経が浅く走行します。固定による圧迫を防ぐため、綿花をあてることは重要です。
3.反張位にならないように注意する。
記述としては正しい。
反張位は膝関節の過伸展位です。固定中に反張位になると安定性や患肢保護の面で不適切なため、注意が必要です。
4.末梢循環に注意する。
記述としては正しい。
下腿骨骨幹部骨折では腫脹が強くなりやすく、固定による圧迫も加わるため、末梢循環の確認が重要です。足趾の色、温度、しびれ、疼痛、脈拍を確認します。
覚えるポイント
- 下腿骨骨幹部骨折では、膝関節は完全伸展位にしない。
- 反張位を避ける。
- 腓骨頭部は総腓骨神経圧迫に注意する。
- 固定後は末梢循環と神経症状を必ず確認する。