33PM21|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
病理学・一般臨床医学心理・精神高次脳機能・記憶
運動麻痺や失調などがなく要素的には動作が可能なはずなのに、実際には目的動作に障害がみられる状態はどれか。
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正解: 1
正答
1.失行
この問題のポイント
失行とは、運動麻痺、感覚障害、失調などがないにもかかわらず、目的に合った動作をうまく行えない状態です。
設問の「要素的には動作が可能なはずなのに、目的動作に障害がみられる」は失行の説明です。
解説
失行では、筋力や関節運動そのものは保たれていても、道具の使い方や一連の動作をうまく組み立てられません。
たとえば、歯ブラシを渡されても歯磨き動作ができない、指示されたジェスチャーができない、衣服を正しく着られないなどがみられます。
これは運動麻痺ではなく、動作の企画や遂行に関わる高次脳機能の障害です。
失認は、感覚機能が保たれているにもかかわらず、対象を認識できない状態です。
注意障害は、注意の持続、選択、分配などが障害される状態です。
遂行機能障害は、計画を立てる、順序立てる、問題を解決する、行動を修正するなどの機能が障害される状態です。
したがって、設問に最も合うのは失行です。
選択肢の確認
1.失行
正しい。
運動麻痺や失調がないのに、目的動作がうまくできない状態です。
2.失認
誤り。
失認は、感覚が保たれているのに物や音、身体部位などを認識できない状態です。
3.注意障害
誤り。
注意を向ける、持続する、切り替えるなどが障害される状態です。
4.遂行機能障害
誤り。
計画、判断、問題解決、行動の修正が困難になる状態です。設問の「目的動作そのものができない」説明としては失行が適切です。
覚えるポイント
- 失行は、動けるのに目的動作ができない。
- 運動麻痺や失調では説明できない。
- 道具使用やジェスチャーの障害がみられる。
- 失認は認識の障害。
- 遂行機能障害は計画・実行・修正の障害。