119A2|第119回 医師国家試験 過去問
社会医学・医療システム公衆衛生産業保健
パソコンで長時間の作業をする若年労働者に生じやすい、頸部痛と上肢のしびれをきたす疾患はどれか。
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正解: a
正解
a 頸肩腕障害
解説
頸肩腕障害は、頸部、肩、上肢に疼痛、しびれ、だるさなどが生じる状態の総称で、長時間のVDT作業と関連する。画像検査で明らかな器質的異常がなくてもみられ、VDT症候群の一つに位置づけられる。
VDTはVisual Display Terminalの略で、パソコンやスマートフォンなどの画面作業を指す。眼精疲労やドライアイを伴うことがあり、緊張型頭痛の誘因になることもある。
各選択肢
- a 頸肩腕障害
正しい。若年労働者の長時間パソコン作業で生じやすい。 - b 肩関節周囲炎
中高年に多く、肩関節の疼痛と可動域制限を主体とする。 - c 肘部管症候群
尺骨神経障害で、環指、小指のしびれが中心である。 - d 変形性頸椎症
加齢性変化を背景とする頸椎疾患で、若年のVDT作業者の典型ではない。 - e 頸椎後縦靱帯骨化症
脊髄や神経根の圧迫による症状をきたす器質的疾患である。
予防のポイント
- 画面との距離は50cm以上を目安にする。
- 視線はやや下向き、キーボードは肘の高さと同じか少し低い位置が望ましい。
- 椅子に深く腰掛け、足底全体を床につける。
- 連続作業が1時間を超えないように休止時間を設ける。
