119F7|第119回 医師国家試験 過去問
社会医学・医療システム公衆衛生環境保健・国際保健
保健医療に関する国際的な提言と内容の組合せで正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: a
正解
a アデレード宣言 あらゆる政策において健康を考慮する。
解説
正しい組合せは a です。
アデレード宣言 は、健康を医療分野だけの問題として扱うのではなく、あらゆる政策に健康の視点を取り入れる という考え方を示した宣言です。いわゆる Health in All Policies の考え方に結びつく内容です。
この問題のひっかけポイント
国際宣言は、宣言名と内容の取り違え が頻出です。
とくに、アルマ・アタ宣言、ジュネーブ宣言、ヘルシンキ宣言、リスボン宣言は混同しやすいので、役割を分けて覚える必要があります。
各選択肢の検討
a アデレード宣言 あらゆる政策において健康を考慮する。
正しいです。健康づくりを社会全体の政策に組み込む考え方です。b アルマ・アタ宣言 知りえた患者の秘密を尊重する。
誤りです。アルマ・アタ宣言は プライマリ・ヘルス・ケア と Health for All が中心です。患者の秘密保持はジュネーブ宣言の内容に近いです。c ジュネーブ宣言 世界のすべての人に健康を届ける。
誤りです。ジュネーブ宣言は 医師の倫理 に関する宣言です。Health for All はアルマ・アタ宣言と結び付けて覚えます。d ヘルシンキ宣言 他の医師の意見を求める権利を認める。
誤りです。ヘルシンキ宣言は ヒトを対象とする医学研究の倫理 に関するものです。セカンドオピニオンを含む患者の権利はリスボン宣言です。e リスボン宣言 倫理審査委員会を設置する。
誤りです。倫理審査委員会は研究倫理の文脈で扱われ、ヘルシンキ宣言に関係します。リスボン宣言は 患者の権利 に関する宣言です。
覚えるポイント
宣言は次のように整理すると覚えやすくなります。
- アルマ・アタ宣言:プライマリ・ヘルス・ケア
- ジュネーブ宣言:医師の倫理
- ヘルシンキ宣言:医学研究倫理
- リスボン宣言:患者の権利
- アデレード宣言:すべての政策に健康の視点