60AM029|第60回 作業療法士国家試験 過去問
検査と下位項目の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
作業療法評価において、検査の種類とその中で評価される具体的な領域(下位項目)を正確に結びつける力が問われます。特に、社会生活能力を評価する検査で「自己統制」という項目が含まれるかどうかを確認することで、臨床的に重要な評価項目の理解が深まります。
解説
S-M社会生活能力検査(Vineland社会成熟尺度を参考)は、幼児から小学生までの子どもの社会的・生活行動を評価する検査です。その6つの下位項目は「身辺自立」「移動」「作業」「意思交換」「集団参加」「自己統制」です。この中で「自己統制」は、衝動の抑制や環境への適切な反応、感情のコントロールを評価する項目であり、臨床的に重要な領域です。したがって、S-M検査の下位項目として「自己統制」が正しい組み合わせです。
他の選択肢については、WPPSI(幼児用Wechsler知能検査)は言語・視知覚・処理速度などを評価するが「集団参加」は含まれない。新版K式発達検査は姿勢・運動・認知・言語・社会の3領域に分かれ、処理速度は含まれない。田中・ビネー知能検査は知能指数を測るが、ワーキングメモリーは評価項目として存在しない。日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査は感覚運動・認知を重視しており、社会性は主要項目として含まれない。
選択肢の確認
1.WPPSI 集団参加:誤り。集団参加はWPPSIの下位項目ではない。
2.新版K 式発達検査 処理速度:誤り。処理速度は新版Kの領域に含まれない。
3.田中・ビネー知能検査 ワーキングメモリー:誤り。この検査ではワーキングメモリーは評価されない。
4.S-M 社会生活能力検査 自己統制:正しい。自己統制はS-Mの6領域の一つ。
5.日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査 社会性:誤り。社会性は主要項目として含まれない。
覚えるポイント
S-M検査の6領域を「身移作意集自」と覚え、特に「自己統制」は感情や行動のコントロールを評価するため、作業療法で生活環境での行動調整に重要です。