60AM079第60回 作業療法士国家試験 過去問

「明日朝9 時に会議に出席する」と決めた。 翌朝になると会議の予定が思い出せるのはどれか。

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正解: 3

正答

3.展望記憶

この問題のポイント

「将来の行動を思い出す」という能力を問う問題。作業療法においては、患者の日常生活における計画性や自己管理能力を評価する際に、こうした記憶の仕組みが重要です。特に、医療現場では「薬を飲む」「通院日を覚える」といった未来の行動を正確に記憶できるかが、生活の質に直結します。

解説

「明日朝9時に会議に出席する」という計画を、翌朝に思い出せる能力は「展望記憶(Prospective Memory)」に該当します。これは、将来の特定のタイミングで何かを行うという「意図」を記憶し、その行動を実行するためのメカニズムです。例えば、朝の時間帯に会議があると決めてその予定を保持する際、脳がその「未来の行動」を再び想起できる能力が展望記憶です。

この記憶は、過去の経験(エピソード記憶)や知識(意味記憶)とは異なり、未来の行動を「計画として保持するための記憶です。作動記憶は一時的な情報操作(例:会議の内容を頭の中で整理)にあたるため、計画の「想起」には関与しません。手続き記憶は「自転車の乗り方」のような習慣に該当し、意識せずに実行されるため、計画の想起とは関係ありません。

選択肢の確認

1.意味記憶:言語や知識(例:東京は首都)に関する記憶。未来の行動とは無関係。
2.作動記憶:短期的に情報を操作する記憶(例:会議の流れを頭に浮かべる)。計画の「想起」ではない。
3.展望記憶:正しい。未来の行動(明日9時、会議出席)を思い出す能力。
4.手続き記憶:技能や習慣(例:洗顔)の記憶。意識なしに実行されるため、計画の想起とは異なる。
5.エピソード記憶:過去の個人的な出来事(例:昨日の会議)を記憶。未来の予定とは関係ない。

覚えるポイント

「未来の行動を思い出す」=展望記憶
「過去の出来事を思い出す」=エピソード記憶。
この違いを「前向き(未来)vs 後向き(過去)」で整理すれば、間違いを避けられます。

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