61AM047第61回 作業療法士国家試験 過去問

注意欠如多動症〈注意欠如・多動性障害〉患者に対する支援で、正しいのはどれ か。

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正解: 1

正答

1.うつ病の併存に注意する。

この問題のポイント

注意欠如・多動性障害(ADHD)は、単独で存在するだけでなく、うつ病や不安障害などの気分障害との併存が高く、特に失敗体験の繰り返しや自己否定感が二次的にうつ症状を引き起こすリスクがある。そのため、支援においてはその併存を早期に認識・対応することが臨床的に重要である。

解説

ADHD患者は、注意の維持や計画・実行機能に課題を持つため、日常的な課題達成に困難を抱えることが多い。その結果、達成感の欠如や自己評価の低下が蓄積され、うつ病のリスクが高まる。特に成人期のADHDでは、併存症の診断が遅れがちで、適切な精神的支援が欠かせない。したがって、支援の第一歩として「うつ病の併存に注意する」ことが求められる。

一方、他の選択肢については、ADHDの特徴に反するまたは適切な支援策に反する内容である。例えば、作業中における雑談は集中を妨げ、スケジュール管理機能の使用は外部補助として有効であり、優先順位の「こだわらない」指導は計画機能の支援として不適切である。

選択肢の確認

1.うつ病の併存に注意する。:正しい。ADHDとうつ病の併存率が高く、二次障害としてのリスクを認識することが必要。
2.薬物療法は20 歳未満の患者には行わない。:誤り。小児・青年期から成人まで適応され、年齢制限はない。
3.作業中は、患者との間で作業と無関係な雑談を心がける。:誤り。注意散漫の傾向があるため、刺激を減らすことが重要。
4.1 日の予定の優先順位にはこだわらないように説明する。:誤り。優先順位の明確化は計画機能の支援として不可欠。
5.スマートフォンのスケジュール管理機能の使用は禁止する。:誤り。リマインダー機能の活用はADHD支援の標準的な手段である。

覚えるポイント

「ADHDは注意が散るが、心の負担が増える。その結果、うつ病のリスクが高く、併存をチェックする」。

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