61PM032第61回 作業療法士国家試験 過去問

高次脳機能障害で正しいのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

高次脳機能障害では、脳の上部(特に前頭葉)に損傷が生じやすく、意図的な動作や行動の制御に障害が現れる。その中で「観念運動失行」は、口頭命令や模倣による慣習的動作(例:敬礼)が困難な状態を指す。この障害は、自動的・反射的な動作とは別に、意図的・学習された行動に特徴がある。

解説

高次脳機能障害は、前頭葉やその周辺領域の損傷によって引き起こされ、行動の計画・実行・制御に影響を与える。その中で「観念運動失行」は、口頭命令や模倣によって要求される慣習的動作(例:「敬礼をしよう」と言われたときの模倣)ができない特徴を持つ。これは、脳内での行動の「意図の形成」に問題が生じているため、検者の模倣ができないことから、選択肢5は正しい。

一方、他の選択肢は以下の通り誤り:

  • 遂行機能障害では計画立案が障害されるため、1は誤り。
  • 半側空間無視は視野欠損とは関係なく、注意の偏り(特に右半球損傷)によって引き起こされるため、2は誤り。
  • 視覚失認では視覚的認識が全くできず、色の濃さに関わらず呼称困難であるため、3は誤り。
  • 観念失行では道具の系列的使用(例:コーヒーカップをいれる)が困難であり、4は誤り。

選択肢の確認

1.遂行機能障害は計画立案が保たれる。:誤り。計画立案が障害される。
2.半側空間無視は視野欠損が原因である。:誤り。注意の偏りが原因。
3.視覚失認では濃い色の物品は呼称できる。:誤り。視覚的認識ができないため呼称困難。
4.観念失行は道具の一連の操作は可能である。:誤り。系列的使用が困難。
5.観念運動失行は検者が行う「敬礼」の模倣ができない。:正しい。意図的模倣ができない。

覚えるポイント

「敬礼ができない」=観念運動失行。慣習的・模倣的動作ができないことから、この記述は高次脳機能障害の典型的な症状として覚えておく。

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