109Q010|第109回 薬剤師国家試験 過去問
以下の生薬のうち、排尿障害を悪化させる可能性が最も高いのはどれか。1つ 選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
排尿障害を悪化させる代表的な薬理作用は抗コリン作用です。各生薬の主要成分と用途から、トロパンアルカロイドを含む生薬を特定します。
解説
ロートコンはハシリドコロの根茎・根を基原とし、ヒヨスチアミンやスコポラミンなどのトロパンアルカロイドを含みます。これらはムスカリン受容体を遮断し、消化管などの平滑筋収縮や分泌を抑えますが、膀胱排尿筋の収縮も抑制するため尿閉を起こし得ます。とくに前立腺肥大症などで尿路抵抗が高い患者では、排尿困難を悪化させる危険があります。
選択肢の確認
1.ゲンノショウコ:タンニン類を含み、主に止瀉・整腸目的で用いられ、抗コリン性の排尿障害が中心ではありません。
2.センブリ:苦味配糖体を含む苦味健胃薬で、排尿筋を抑えるトロパンアルカロイド生薬ではありません。
3.ケツメイシ:アントラキノン類などを含み、緩下などに用いられます。抗コリン作用による尿閉とは結び付きません。
4.ロートコン:正答。トロパンアルカロイドの抗ムスカリン作用により排尿障害を悪化させ得ます。
5.オウバク:ベルベリンなどを含む苦味健胃・止瀉薬で、抗コリン作用を主作用としません。
覚えるポイント
ロートコン、ベラドンナコンなどのトロパンアルカロイド含有生薬では、口渇、散瞳、便秘、尿閉といった抗コリン作用に注意します。