109Q244|第109回 薬剤師国家試験 過去問
夫婦と小学生2 人の4 人家族。冬休みに、スキー場近くのキャンプ場で 大型テントを張り、その中で炭火を使って鉄板でバーベキューをしていた。また、 テントの入り口付近では、暖房器具の電源として携帯型のガソリンエンジン発電機 を使用していた。しばらくして、通りがかった隣のテントの男性が、昏睡状態で倒 れているこの家族を発見した。 搬送受入先の救急指定病院では、一酸化炭素ガス中毒を疑った救急救命チームの 医師の指示で、血液検査と血液ガス分析が行われた。 一酸化炭素ガス中毒の診断に最も有効な検査項目はどれか。1つ選べ。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
一酸化炭素中毒は通常のPaO2やパルスオキシメータでは見逃し得るため、カルボキシヘモグロビンを測定します。
解説
一酸化炭素COはヘモグロビンのFe2+へ酸素よりはるかに強く結合してカルボキシヘモグロビン(COHb)を形成し、酸素運搬量を減らすとともに残存酸素の解離を妨げます。診断にはコオキシメータ等で血中COHb割合を測るのが最も直接的です。PaO2は血漿中に溶けた酸素分圧なので正常でもCO中毒を否定できず、通常のパルスオキシメータもオキシHbとCOHbを区別しにくいです。pH、HCO3−、PaCO2は重症度・酸塩基状態の評価、クレアチニンは腎機能評価に有用でも原因診断の最適項目ではありません。
選択肢の確認
1.pH:重症度評価には使いますが、CO曝露の特異的指標ではありません。
2.重炭酸イオン:代謝性アシドーシスを反映し得ますが特異的ではありません。
3.動脈血二酸化炭素分圧:換気状態の指標で、COHbを示しません。
4.血清クレアチニン値:腎機能の指標です。
5.カルボキシヘモグロビン:正答。CO曝露を直接反映します。
覚えるポイント
CO中毒はCOHbを測る。PaO2や通常SpO2が保たれていても否定できません。