111Q243第111回 薬剤師国家試験 過去問

学校薬剤師が教室の環境衛生検査を実施するために 12 月に小学校を訪問 し、二酸化炭素濃度を測定した。各教室には冷暖房及び換気設備が設置されている が、暖房設備が故障し、一時的に石油ファンヒーターを使用している教室があった ので、学校薬剤師は追加で検査することにした。 児童 20 名がいるこの教室の床板面積は 80 m 2、床から天井までの高さは 2.5 m である。また、使用している石油ファンヒーターから1 時間当たり 0.02 L のガス Aが発生する。ガスAの濃度を学校環境衛生基準である 0.06 ppm に保つのに必要 な換気回数は1 時間当たり何回か。1つ選べ。 ただし、外気中のガスAの濃度は 0.01 ppm、教室内において、これ以外にガス Aの発生はないものとする。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

定常状態の物質収支から必要換気量を求め、それを教室容積で割って1時間当たりの換気回数へ直します。

解説

基準値0.06 ppmからガスAは二酸化窒素と分かります。外気濃度が0.01 ppmなので、室内で許容できる上昇分は0.06-0.01=0.05 ppm、体積比では0.05×10⁻⁶です。発生量をG、換気量をQとすると、定常状態ではG=Q(室内濃度-外気濃度)です。したがってQ=0.02 L/h÷(0.05×10⁻⁶)=400,000 L/h=400 m³/hとなります。教室容積は80 m²×2.5 m=200 m³なので、換気回数は400÷200=2回/hです。児童20名という値は、問題文がガスAの発生源をファンヒーターだけと定めているため、この計算には加えません。

選択肢の確認

1.1 回:誤り。換気量400 m³/hを教室容積200 m³で割ると1ではありません。
2.2 回:正答。1時間当たりに教室容積の2倍の空気を入れ替えます。
3.3 回:誤り。発生量と許容濃度差から得た必要量を上回る選択値です。
4.4 回:誤り。外気濃度を差し引く計算からは得られません。
5.5 回:誤り。ppmを体積比へ換算した物質収支と一致しません。

覚えるポイント

換気量Q=発生量G÷濃度差、換気回数=Q÷室容積です。ppmは10⁻⁶の体積比へ直します。

111Q242111Q244
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