109Q252第109回 薬剤師国家試験 過去問

73 歳女性。左前頭部が柔らかく腫張しているのを自覚し、かかりつけ医を 受診した。腫瘤性病変を指摘され、精査加療目的で紹介入院となった。CT 検査で 頭蓋及び四肢に骨病変が認められた。骨髄検査の結果、単クローン性の形質細胞が 37.0%であったことから多発性骨髄腫と診断され、以下のDLd(ダラツムマブ、 レナリドミド、デキサメタゾン)療法が開始された。 DLd 療法 1 ~2 サイクルのレジメン 投与日 薬剤名・規格 投与方法 Day 1,8,15,22 ダラツムマブ(遺伝子組換え) 16 mg/kg 点滴投与 点滴静注 100 mg/5 mL Day 1~21 レナリドミドカプセル5 mg 25 mg 経口投与 Day 1,2,8,9, デキサメタゾン錠4 mg 20 mg 経口投与 15,16,22,23 Day 24~28 休薬 今回の薬物治療における薬剤管理として、適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・3

正答

2・3

この問題のポイント

レナリドミドは厳格な妊娠防止・適正管理手順の対象です。ダラツムマブではB型肝炎再活性化を含む感染リスクを確認します。

解説

レナリドミドはサリドマイド類似薬で強い催奇形性があるため、製造販売業者の適正管理手順に従い、医療機関・責任薬剤師・患者等を登録して処方、調剤、残薬回収などを管理します。カプセルは開けず、粉末への曝露を避けます。ダラツムマブはCD38標的抗体で、B型肝炎ウイルス再活性化の報告があるため、開始前にHBs抗原、HBc抗体、HBs抗体等を確認し、必要に応じHBV-DNAを追跡します。ダラツムマブにレナリドミドと同じ登録型流通管理はなく、デキサメタゾンは麻薬・向精神薬のような法定帳簿対象ではありません。

選択肢の確認

1.ダラツムマブの使用にあたっては、製造販売業者が策定した適性流通管理シス テムへの薬剤師の登録が必要である。:その登録制度の対象ではありません。
2.レナリドミドの使用にあたっては、製造販売業者が策定した適性管理手順に 従って、調剤及び管理上の責任を担う、責任薬剤師の登録が必要である。:正答です。
3.ダラツムマブを使用する前に、肝炎ウイルス感染の有無を確認する必要があ る。:正答。HBV再活性化に備えます。
4.レナリドミドは、服用しやすいように脱カプセルする必要がある。:カプセルを開けず服用します。
5.デキサメタゾンは、帳簿への記載が必要である。:法定の帳簿記載対象ではありません。

覚えるポイント

レナリドミド=催奇形性管理・登録・脱カプセル禁止、ダラツムマブ=HBV確認です。

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