110Q051|第110回 薬剤師国家試験 過去問
構造粘性を有する製剤でみられる、下図のレオグラムを示す現象はどれか。 1つ選べ。 せん断速度D 下降曲線 上昇曲線 せん断応力S

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
上昇曲線と下降曲線が一致せずヒステリシスループを作るレオグラムは、時間依存性の構造粘性であるチキソトロピーを示します。
解説
チキソトロピーを示す分散系では、せん断を加え続けると内部構造が徐々に壊れて粘度が低下し、せん断を除くと時間とともに構造が回復します。この時間依存性のため、せん断応力とせん断速度の関係を上昇・下降させると両曲線が一致せず、公式画像のようなヒステリシスループが現れます。静置時は流れにくく、振とう・塗布時には流れやすい性質を製剤へ利用できます。
選択肢の確認
1.クリープ:一定応力を加えたときのひずみの時間変化です。
2.チキソトロピー:正答。せん断による構造破壊と時間依存的な回復によりループを生じます。
3.応力緩和:一定ひずみ下で応力が時間とともに減衰する現象です。
4.ダイラタンシー:せん断速度の増加に伴って見かけ粘度が増す挙動です。
5.コアセルベーション:高分子溶液が濃厚相と希薄相に分離する現象です。
覚えるポイント
上昇・下降曲線のヒステリシスはチキソトロピー。クリープと応力緩和は時間に対する変形・応力の測定です。