110Q206|第110回 薬剤師国家試験 過去問
体育の新任教諭が初めてプール水の遊離残留塩素とpH を測定することに なった。学校薬剤師は測定にあたっての留意点について新任教諭から問合せを受け た。 その後、同教諭が遊離残留塩素を測定したところ、基準値を下回っていたため、 消毒剤を追加することとなった。屋内プールの水質管理を担当していた別の教諭が、 水処理に使用される消毒剤Aと凝集剤Bを誤って混合したため、ガスCが発生した。 消毒剤A、凝集剤B及びガスCの組合せのうち、該当するのはどれか。1つ選べ。 消毒剤A 凝集剤B ガスC
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
塩素系消毒剤を酸性の薬剤と混合すると、有毒な塩素ガスが発生する危険があります。
解説
次亜塩素酸ナトリウムは塩素系消毒剤です。ポリ塩化アルミニウムは凝集剤で、その水溶液は酸性を示します。両者を誤混合してpHが低下すると、次亜塩素酸系の平衡が変化し、塩化物イオンの存在下で塩素ガスCl2が発生し得ます。概略はOCl−+Cl−+2H+→Cl2+H2Oです。塩素ガスは黄緑色で刺激臭をもち、吸入により眼・気道を強く刺激するため、直ちに退避・換気し、専門部署へ連絡します。薬品は種類ごとに分離保管し、容器を共用してはいけません。
選択肢の確認
1.次亜塩素酸ナトリウム 重炭酸ナトリウム ホルムアルデヒド:この組合せでホルムアルデヒドは発生しません。
2.次亜塩素酸ナトリウム チオ硫酸ナトリウム 塩化水素:チオ硫酸塩は還元剤で、塩化水素発生の組合せではありません。
3.次亜塩素酸ナトリウム ポリ塩化アルミニウム 塩素:正答。酸性化により塩素ガスが生じ得ます。
4.塩素化イソシアヌル酸 重炭酸ナトリウム 二酸化炭素:該当する誤混合ではありません。
5.塩素化イソシアヌル酸 チオ硫酸ナトリウム 硫化水素:硫化水素を生じる硫化物ではありません。
6.塩素化イソシアヌル酸 ポリ塩化アルミニウム クロロホルム:クロロホルム発生の組合せではありません。
覚えるポイント
次亜塩素酸Na+酸性薬剤は塩素ガス事故の典型です。絶対に混合しません。