111Q226|第111回 薬剤師国家試験 過去問
院内の感染症対策委員会において、インフルエンザ流行への対応策を検討 した結果、高齢者の死亡リスクがあるため、面会制限を実施するとともに、薬剤師 が院内スタッフへ向けて感染予防の講義を行うことになった。 委員会を見学していた実務実習生から、「高齢者の死亡リスクはどのようにして 求めるのですか。」と質問があったため、指導薬剤師が高齢者の死亡リスクを求め る模擬データを用いた課題を出した。 (模擬データ) インフルエンザウイルス感染者数と 28 日以内の死亡者数 年齢群(歳) 感染者数(人) 死亡者数(人) 55~59 600 1 60~64 400 1 65~69 400 2 70~74 400 2 75~79 400 4 80~84 400 5 85~89 300 10 90~94 300 15 模擬データにおいて、55~64 歳と比較した 80~94 歳の年齢群の死亡リスクの オッズ比として最も近いのはどれか。1つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
オッズは事象数を非事象数で割り、比較群のオッズを対照群のオッズで割ってオッズ比を求めます。
解説
55~64歳では感染者が600+400=1,000人、死亡者が1+1=2人なので、生存者は998人、死亡オッズは2/998です。80~94歳では感染者が400+300+300=1,000人、死亡者が5+10+15=30人なので、生存者は970人、死亡オッズは30/970です。したがってオッズ比は(30/970)÷(2/998)=30×998÷(970×2)≒15.43となり、最も近い15を選びます。死亡割合の単純な比30/2だけでも人数が両群同じため約15ですが、問われているのは死亡者対生存者の比を用いるオッズ比である点を明示して計算します。
選択肢の確認
1.0.30:誤り。比較の向きも大きさも計算結果と合いません。
2.1.5:誤り。80~94歳群の死亡オッズは対照群の約1.5倍ではありません。
3.3.0:誤り。集計した死亡者数と生存者数から得る値より小さすぎます。
4.15:正答。算出値約15.43に最も近い値です。
5.30:誤り。死亡者数30人をそのままオッズ比にしてはいけません。
覚えるポイント
2群の表を作り、各群の非事象数を総数から引いて、オッズ比=比較群の事象/非事象÷対照群の事象/非事象とします。