111Q239|第111回 薬剤師国家試験 過去問
65 歳女性。3 ケ月前から腰痛を自覚し、市販の痛み止めを服用しても改善 しないため整形外科を受診した。腰椎骨密度が YAM の 62%であり、X 線像から 骨粗しょう症と診断され、処方箋をもって来局した。調剤した後、硬度が特に高い ミネラルウォーター(硬度 300 mg/L 以上)で服用してはいけないことを含めて服 薬指導を行った。 服薬指導後に、患者がカバンからミネラルウォーターを取り出し、「いつも飲ん でいるこの水は大丈夫ですか。」と質問した。薬剤師は、ボトルのラベルを確認 し、服薬時に使用可能かどうかを評価するために総硬度を計算した。 (処方) リセドロン酸 Na 錠 17.5 mg 1 回1 錠 (1 日1 錠) 毎週 日曜日 1 日1 回 起床時 4 日分(投与実日数) (ミネラルウォーター 100 mL の栄養成分) エネルギー 0 kcal タンパク質 0 g 脂質 0 g 炭水化物 0 g ナトリウム 5.8 mg カルシウム 21.6 mg マグネシウム 9.5 mg カリウム 1.2 mg pH 値 6.59 処方薬の服用に関して、薬剤師がこの患者に伝える内容として適切なのはどれ か。2つ選べ。
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正解: 1・4
正答
1・4
この問題のポイント
リセドロン酸では、多価陽イオンによる吸収低下、食道刺激を避ける服用姿勢、週1回製剤の飲み忘れ対応を確認します。
解説
リセドロン酸は消化管吸収率が低く、カルシウムやマグネシウムなどの多価陽イオンと錯体を作るとさらに吸収が低下します。この水の硬度は約930 mg/Lなので避け、水道水などの軟水約180 mLで、起床時に服用します。その後少なくとも30分は横にならず、飲食と他薬の服用を控えます。口腔咽頭や食道への刺激を避けるため、錠剤を噛んだり舐めたりせず、そのまま飲み込みます。尿の橙赤色化は本剤の代謝による作用ではありません。週1回製剤を朝食後に思い出した場合は昼食前に服用せず、翌朝に服用して、その後は元の曜日へ戻し、同日に2錠は服用しません。
選択肢の確認
1.このミネラルウォーターではなく、水道水などの軟水で服用してください。:正答。硬水中のCa・Mgが吸収を妨げます。
2.服用後すぐに朝食を摂ってください。:誤り。服用後少なくとも30分は飲食を避けます。
3.代謝物で尿が橙赤色になることがあります。:誤り。リセドロン酸の服薬説明ではありません。
4.噛んだり舐めたりせずに服用してください。:正答。粘膜障害を避けるため錠剤のまま飲み込みます。
5.服用を忘れて朝食を摂った場合は、昼食前の空腹時に服用してください。:誤り。その日は服用せず、翌朝に服用します。
覚えるポイント
ビスホスホネート経口薬は起床時、十分な軟水、服用後30分の飲食・臥床禁止、噛まずに服用が基本です。