111Q299第111回 薬剤師国家試験 過去問

56 歳女性。1 日の排尿回数が日中・夜間に関係なく増えており、外出先で トイレの心配をすることが多くなってきた。また、急に我慢できないような尿意を 覚えることがあるため、「市販の薬を試してみたい。」と相談に薬局を訪れた。医師 の診察・治療は受けておらず、薬剤によるアレルギー及び副作用の経験はないとの ことであった。 薬局にはプロピベリン塩酸塩 10 mg を含有する医薬品があり、来局者が使用可 能かを確認することにした。 薬剤師が来局者に確認する内容として重要なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 4・5

正答

4・5

この問題のポイント

プロピベリンは抗コリン作用をもつため、尿閉・排尿困難と閉塞隅角緑内障の有無を必ず確認します。

解説

プロピベリンはムスカリン受容体遮断作用などにより膀胱排尿筋の不随意収縮を抑えます。一方、排尿筋収縮を弱めるため、下部尿路閉塞や既存の排尿困難がある人では残尿・尿閉を悪化させるおそれがあります。また散瞳により眼圧を上げ得るため、緑内障、とくに閉塞隅角緑内障の診断・治療歴を確認します。便秘、口渇、視調節障害、動悸などの抗コリン症状も説明します。喫煙、光線過敏、グレープフルーツジュース習慣は、このOTC薬の使用可否を判断する最優先二項目ではありません。初めての頻尿・切迫感では基礎疾患除外のため受診も検討します。

選択肢の確認

1.喫煙歴:重要な一般情報ですが、本剤の禁忌確認の中心ではありません。
2.光線過敏症の既往歴:代表的な使用可否項目ではありません。
3.グレープフルーツジュースの飲用習慣:本問で優先する相互作用ではありません。
4.排尿困難の症状の有無:正答。尿閉悪化を防ぐため確認します。
5.緑内障の有無:正答。抗コリン作用による眼圧上昇に注意します。

覚えるポイント

抗コリン薬の確認事項は「尿閉・緑内障・便秘・口渇」。排尿痛や血尿、発熱があれば受診を勧めます。

111Q298111Q300
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