111Q311第111回 薬剤師国家試験 過去問

ある薬局で、薬局製造販売医薬品として薬局製剤指針(平成 28 年3 月 28 日 厚生労働省医薬・生活衛生局審査管理課)に記載されている葛根湯を製造し、 販売することになった。葛根湯の製造方法等は以下のとおりである。 【211】K20 成分及び分量 日本薬局方 カッコン 8.0 g 又は本質 〃 マオウ 4.0 g 〃 ショウキョウ 1.0 g 〃 タイソウ 4.0 g 〃 ケイヒ 3.0 g 〃 シャクヤク 3.0 g 〃 カンゾウ 2.0 g 全量 25.0 g 製造方法 以上の切断又は破砕した生薬をとり、1 包として製する。 用法及び用量 本品1 包に水約 500 mL を加えて、 A ぐらいまで煎じつめ、 煎じかすを除き、煎液を3 回に分けて B に服用する。上記 は大人の1 日量である。 15 才未満7 才以上 大人の 2/3、7 才未満4 才以上 大人の 1/2、 4 才未満2 才以上 大人の 1/3、2 才未満 大人の 1/4 以下を服用 する。 効能又は効果 体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていな いもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み 貯蔵方法及び 密閉容器 有効期間 この薬局製剤の用法及び用量について、A及びBに入る語句の組合せのうち適切 なのはどれか。1つ選べ。 A B

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

生薬煎剤は水500 mLを半量まで煎じ、煎じかすを除いて1日3回、食間に服用します。

解説

葛根湯の煎じ薬は、1日分の生薬1包に水約500 mLを加え、液量がおよそ半分になるまで加熱して煎じます。煎じかすをこした後、得られた煎液を3回に分け、食間に服用します。食間とは一般に食後約2時間で、食事中という意味ではありません。20分の1まで濃縮すると液量が少なすぎ、成分の過度な濃縮や煎じ過ぎにつながります。食直前・食直後ではなく、薬局製剤指針に示された用法をそのまま説明します。小児では記載された年齢別割合で1日量を減らします。マオウを含むため動悸、不眠、発汗過多などにも注意します。

選択肢の確認

1.半量 食直前:煎じ量は合いますが服用時点が違います。
2.半量 食直後:服用時点が違います。
3.半量 食間:正答。A、Bとも指針に一致します。
4.20 分の1 食直前:煎じ過ぎで、服用時点も違います。
5.20 分の1 食直後:A、Bとも不適切です。
6.20 分の1 食間:食間は合いますが煎じ量が違います。

覚えるポイント

生薬煎剤の基本は「水約500 mL→半量まで煎じる→かすを除く→3分服→食間」です。

111Q310111Q312
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)