59PM069|第59回 理学療法士国家試験 過去問
骨格筋の筋張力で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
骨格筋の力発揮には「力―速度関係」と「長さ―張力関係」が関与。負荷(筋張力)が小さいほど、筋肉の短縮速度が速くなるという原理が正解の根拠となる。
解説
骨格筋の収縮において、筋張力が一定の状態で短縮速度を調べると、負荷が小さいほど短縮が速くなる。これはHillの式に基づく力―速度関係の基本的な原則である。負荷が小さいと、筋肉が抵抗を受けずに素早く収縮できるため、速度が増加する。この現象は、例えば軽い負荷で筋肉を伸ばす運動(例:ふくらはぎの伸張)においても観察される。逆に、負荷が大きくなると筋肉の収縮速度は低下し、最大張力は速さに反比例する。
一方、活動張力は筋節長が最適長(静止長付近)のときが最大であり、筋長が長くなるほど必ず大きくなるとは言えない。求心性運動(短縮性収縮)では速度が速いほど張力は低下するため、選択肢3は誤り。求心性運動が遠心性運動よりも大きな張力を発揮できるという記述も誤りで、実際は遠心性運動の方が高張力発揮が可能である。全張力は活動張力と静止張力の和であり、活動張力そのものに該当するわけではない。
選択肢の確認
1.全張力と静止張力の和が活動張力となる。:間違っている。活動張力は収縮による張力であり、全張力がその和である。
2.活動張力は筋長が長くなるほど大きくなる。:間違っている。最適長付近で最大で、過度に伸張すると低下する。
3.求心性運動では速度が速いほど最大筋張力が大きい。:間違っている。速度が速いほど張力は低下する。
4.筋張力が一定の場合、短縮速度は負荷が小さいほど速い。:正しい。力―速度関係に基づく基本原則。
5.求心性運動は遠心性運動より大きな筋張力を発揮することができる。:間違っている。遠心性運動の方がより高い張力発揮が可能。
覚えるポイント
「負荷が小さいほど、短縮は速い」というシンプルな記憶法で、力―速度関係を理解すると、この問題は確実に正解できる。