61PM049|第61回 理学療法士国家試験 過去問
パソコン作業における筋骨格系障害の予防で最も適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3.椅子の座面が高い場合は足置き用の台を使用する。
この問題のポイント
VDT(Visual Display Terminals:視覚表示端末)作業における筋骨格系障害の予防では、人間工学的姿勢管理が極めて重要です。特に「足底接地」が姿勢の安定と筋肉負担の軽減に直接関与します。座面が高すぎると、足が床に触れず、体幹や下肢に不必要な負担が生じ、長期的に腰痛や姿勢異常を引き起こすリスクが高まります。
解説
パソコン作業時の正しい姿勢は、肘・膝・体幹を約90度に保つこと、視線をディスプレイ上端程度に保つこと、そして足底を床または足置き台にしっかり接地することが基本です。この中で、座面が高い場合に足置き台を使用することは、足底の安定を確保し、体幹のバランスを維持することで、下肢や腰への過度な負担を軽減します。これは、VDT作業における人間工学的ガイドラインに明確に記載されており、臨床的にも効果的とされています。
選択肢の確認
1.3 時間したら休憩を取る。
→ 連続作業は1時間ごとで休憩が望ましい。3時間の連続は過剰で、負担増加のリスクが高い。誤り。
2.眼とディスプレイとの距離は30 cm とする。
→ 視距離は40cm以上が推奨。30cmは近すぎ、眼精疲労や首・肩への負担を増加させる。誤り。
3.椅子の座面が高い場合は足置き用の台を使用する。
→ 足底を床に接地することで姿勢が安定し、下肢・体幹への負担を軽減。正解。
4.キーボードは肘関節が完全伸展する位置に設置する。
→ 肘を完全伸展させると肩・腕に過度な負担がかかる。適切なのは約90度の位置。誤り。
5.眼の高さはディスプレイの下端になるように調整する。
→ 視線はディスプレイ上端が眼の高さかやや下になるよう調整。下端に合わせると上目遣いになり、首への負担が増す。誤り。
覚えるポイント
VDT作業の予防には「90度ルール(肘・膝・体幹)」と「足底接地」をキーワードに。特に、座面が高いときは足置き台を用いることで、姿勢の安定と筋肉負担の軽減が実現されます。