60PM007|第60回 理学療法士国家試験 過去問
30 歳の男性。右腱板損傷の修復術後6 か月。図に示す方法で等張性筋力増強運 動を行っている。 このトレーニングで対象となる筋はどれか。

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正解: 2
正答
2.棘下筋
この問題のポイント
肩関節の外旋を主動作とする運動において、術後6か月の腱板損傷患者で行っている等張性筋力増強運動の対象筋を問う問題。腱板損傷は肩関節の外旋・水平伸展に重要な機能を担う筋群に影響を与えるため、その機能回復に焦点を当てる。
解説
腹臥位で肩を外転し、肘を屈曲して重錘を持ち、肩関節外旋方向へ挙上する運動は、肩関節の外旋を主に担う筋を活性化する動きである。この運動は、肩関節を水平方向に外転させ、外旋方向に挙上するため、外旋を主動作とする筋が対象となる。
「棘下筋」は肩関節の外旋を主に担う筋で、腱板の一部を構成しており、特に水平伸展や外旋運動において重要な役割を果たす。術後6か月という段階では、機能的回復を重視し、外旋機能の維持・強化が重要であるため、この筋が最も適切な対象となる。
他の選択肢は、肩甲骨の安定(前鋸筋)、屈曲(烏口腕筋、大胸筋)、または圧下(小胸筋)に作用するため、この運動の目的とは一致しない。
選択肢の確認
1.烏口腕筋:肩関節の屈曲・内転に作用。外旋運動とは関係なし。
2.棘下筋:肩関節外旋を主動作とする。運動の目的に一致。
3.小胸筋:肩甲骨の下方回旋・圧下に作用。外旋とは関係なし。
4.前鋸筋:肩甲骨の外転・上方回旋に作用。外旋とは関係ありだが、水平伸展運動では棘下筋が主。
5.大胸筋:内旋・内転・屈曲に作用。外旋とは逆方向。
覚えるポイント
「外旋運動=棘下筋」。腱板損傷の治療では、外旋機能の回復が鍵。運動の方向(外旋方向へ挙上)から、対象筋を導く。