60PM032第60回 理学療法士国家試験 過去問

アミロイドの沈着がみられるのはどれか。

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正解: 1

正答

1.Alzheimer 病

この問題のポイント

脳内にアミロイドの沈着が見られる病態を問う問題で、臨床的にも重要な病理的特徴を理解することが求められます。アミロイドβ蛋白の沈着は、Alzheimer病の初期段階から見られる特徴的な変化であり、診断の鍵となる病理所見です。

解説

Alzheimer病では、脳内にアミロイドβ蛋白が集まって「老人斑」と呼ばれる沈着が形成されます。この沈着は、脳の皮質や海馬など、記憶や認知に関与する領域に多く見られ、認知機能の低下を引き起こします。一方、他の選択肢は異なる病態メカニズムを持ち、アミロイド沈着とは無関係です。たとえば、Huntington病ではハンチンチン蛋白の異常凝集が主な原因で、Pick病ではタウ蛋白の集積(ピック球)が特徴です。多発性硬化症は脱髄による自己免疫疾患で、アミロイドとは関係ありません。Wernicke脳症はビタミンB1欠乏によるもので、脳の構造的変化とは異なります。

このように、アミロイド沈着はAlzheimer病に特有の病理的変化であり、臨床的・病理的診断において重要な指標です。理学療法士が患者の認知機能評価や生活支援を行う際には、その背景にある病態理解が介入の精度に影響します。

選択肢の確認

1.Alzheimer 病:正しい。アミロイドβ蛋白の沈着が特徴。
2.Huntington 病:間違っている。ハンチンチン蛋白の異常凝集が原因。
3.Pick 病:間違っている。タウ蛋白のピック球が特徴。
4.Wernicke 脳症:間違っている。ビタミンB1欠乏による疾患。
5.多発性硬化症:間違っている。自己免疫による脱髄疾患。

覚えるポイント

「アミロイド=Alzheimer病」は、記憶や認知障害の背景にある病態を理解する上で最も基本的な知識です。認知症の診断に至る過程で、この病理的特徴を意識することで、適切な評価と支援が可能になります。

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