60PM031|第60回 理学療法士国家試験 過去問
Down 症候群に特徴的な二次障害はどれか。
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正解: 1 または 2 または 4
正答
1.体幹の側弯
2.股関節の脱臼
4.環軸関節の亜脱臼
この問題のポイント
Down症候群では、筋緊張の低下と靭帯の弛緩が特徴的であり、これが関節の安定性を損なう原因となる。これらの生理的背景により、骨格の発達に影響を及ぼし、二次的な障害が頻発する。特に、体幹、股関節、環軸関節における変化は臨床でよく観察されるため、理学療法士が評価・介入を行う際の重要な指標となる。
解説
Down症候群の小児期において、筋緊張低下や靭帯の緩みが関節の安定性を損なう。その結果、体幹の側弯は脊柱の左右への歪みとして現れ、特に成長期に進行しやすく、姿勢異常や呼吸機能への影響をもたらす。股関節の脱臼は、臼蓋の形成不全と靭帯の弛緩により、生後数ヶ月から発生しやすく、早期の評価と適切な保持療法が重要である。また、環軸関節の亜脱臼(特に上位頸椎)は、頭部の動きに影響を与え、窒息や頭部損傷のリスクを高めるため、非常に重大な二次障害とされる。これらの変化は、発達段階や遺伝的要因、環境要因の複合によって生じるが、すべてが臨床的評価において「特徴的」として認識されている。
選択肢の確認
1.体幹の側弯:正しい。筋緊張低下により脊柱の左右への歪みが生じやすい。
2.股関節の脱臼:正しい。靭帯の弛緩と臼蓋形成不全により頻発。
4.環軸関節の亜脱臼:正しい。上位頸椎の亜脱臼は重大なリスクをもたらす。
3.足部の内反変形:間違っている。内反ではなく、外反扁平足(外反変形)が特徴。
5.膝関節の屈曲拘縮:間違っている。関節弛緩により過伸展がより多くみられる。
覚えるポイント
Down症候群の二次障害は「筋緊張低下」と「靭帯弛緩」が原因で、体幹、股関節、環軸関節に特徴的な変化が現れる。特に、体幹の側弯は姿勢評価で注意が必要であり、股関節脱臼は早期に確認・対応が必要な重要な合併症である。