61PM091|第61回 理学療法士国家試験 過去問
痙直型よりアテトーゼ型の脳性麻痺で特徴的なのはどれか。
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正解: 5
正答
5.不随意運動
この問題のポイント
脳性麻痺のタイプごとの病巣と特徴的な運動様式を区別することで、臨床で見られる運動異常の原因を的確に把握できる。特に「大脳基底核」の障害がアテトーゼ型に特有であり、その結果として現れる運動の性質が問われている。
解説
アテトーゼ型脳性麻痺は、大脳基底核(特に尾状核・苍白球)に障害が生じた結果、ゆっくりとした、目的を持たない不随意運動が特徴的である。この運動は、四肢、体幹、顔面に見られるが、意図した動作とは異なり、無秩序に動き、特に手や足の動きが「ふわっと」または「ふわふわ」という様に見える。痙直型(錐体路障害)ではこのような不随意運動は見られない。したがって、アテトーゼ型に特徴的なのは「不随意運動」である。
この運動様式は、基底核の機能不全により、運動の「抑制・調整」機能が損なわれ、運動の「制御」が失われていることから生じる。臨床で見られるのは、特に静止時や動作中における「不随意な動き」で、治療や評価においてはその性質を観察することが重要である。
選択肢の確認
1.視覚障害:両型とも合併可能だが、アテトーゼ型に特徴的ではない。
2.知的障害:痙直型でより多く見られる。アテトーゼ型では一般的でない。
3.てんかん:痙直型でより頻発。アテトーゼ型ではまれ。
4.歩行障害:両型に共通してみられるが、特徴的ではない。
5.不随意運動:大脳基底核障害による特徴的所見。正解。
覚えるポイント
「不随意運動=基底核=アテトーゼ」は、脳性麻痺のタイプを判断する際の鉄則。運動の質を観察することで、病巣の位置を推測できる。