61PM062|第61回 理学療法士国家試験 過去問
疼痛を伝達する神経線維はどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: 3・5
正答
3(Aδ)・5(C)
この問題のポイント
痛みの伝達には、細い神経線維が関与し、その中で有髄と無髄の2種類が特に重要。伝導速度や痛みの性質(鋭さ・鈍さ)に応じて、AδとC線維が明確に区別される。臨床で「けが直後の鋭い痛み」と「その後じわっとくる痛み」の二段階を理解することで、正解を導く。
解説
疼痛を伝達する神経線維は、細い線維で構成され、その中でもAδ線維(有髄)とC線維(無髄)が主な役割を担う。Aδ線維は鋭い、局在が明確な一次痛(例:火傷の初めの痛み)を速く伝達し、C線維は鈍い、延長される二次痛(例:炎症や損傷の後に続く痛み)を遅く伝達する。この2つは、痛みの性質と時間的経過に応じて区別され、理学療法士が患者の感覚評価や損傷の性質を判断する上で重要である。
選択肢の確認
1.Aα:最も太く速い線維で、運動や筋紡錘、腱器官の感覚を伝達。痛覚とは無関係。
2.Aβ:触覚や圧覚を伝達。識別性の高い感覚で、痛覚ではない。
3.Aδ:鋭い一次痛を速く伝達。痛覚の主要な線維の一つ。
4.B:自律神経の節前線維で、痛覚伝達機能を持たない。
5.C:無髄で最も細い線維で、鈍い二次痛を遅く伝達。
覚えるポイント
「速い痛み=Aδ、遅い痛み=C」と覚える。けがの直後にはAδが働き、その後じわっとくるC線維の痛みが現れる。この二段階の痛みは、損傷の性質や治療の判断に重要なヒントとなる。