76AM2|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
核医学診療技術学放射化学分離分離の基本
目的とする放射性核種の沈殿を防ぐために加えるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
放射化学分離で用いる 担体や 沈殿操作の役割を問う問題です。
ポイントは、目的核種を沈殿させたいのか、沈殿させずに溶液中へ保持したいのかを区別することです。
解説
ごく微量の放射性核種は、沈殿、共沈、吸着などによって予期せず失われることがあります。
目的とする放射性核種を沈殿させず、溶液中に保つ目的で加えるものを 保持担体といいます。
保持担体は、目的核種と同じ元素または化学的に関連する安定な担体を加えることで、目的核種が不要に沈殿や共沈を起こすのを防ぐ役割を持ちます。
ひっかけポイント
共沈剤や 捕集剤は、微量核種を沈殿側に集める方向の働きです。
問題文は「沈殿を防ぐ」とあるので、反対に 保持担体を選びます。
選択肢の確認
1.誤り。
還元剤は化学種の酸化数を下げるために用います。沈殿を防ぐために加える担体ではありません。
2.誤り。
共沈剤は、微量の放射性核種を沈殿に伴わせて回収する目的で使われます。沈殿を防ぐ働きではありません。
3.誤り。
捕集剤は、微量成分を沈殿や吸着で集めるために使います。目的核種を溶液中に保持するものではありません。
4.正しい。
保持担体は、目的とする放射性核種が沈殿または共沈して失われるのを防ぐために加えます。
5.誤り。
スカベンジャは、不純物や妨害核種を除去する目的で使われます。目的核種の沈殿防止を主目的とするものではありません。
覚えるポイント
- 保持担体は、目的核種を沈殿させずに保持するために加えます。
- 共沈剤と 捕集剤は、沈殿側に集める方向の用語です。
- 「沈殿を防ぐ」なら 保持担体を選びます。