76AM7第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

エックス線撮影機器学X線撮影機器品質・安全管理

JIS で規定する直接撮影用 X 線装置の不変性試験で誤っているのはどれか。

2つ選択
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正解: 2・3

正答

2、3

この問題のポイント

この問題は、直接撮影用 X 線装置の不変性試験について、誤っている記述を選ぶ問題です。

不変性試験では、装置の性能が日常使用の中で大きく変化していないかを、あらかじめ定めた基礎値と比較して確認します。

ここでは「誤っているもの」が問われているため、正答の 2、3 はどちらも誤った記述です。

解説

不変性試験は、受入試験後に装置の性能が維持されているかを継続的に確認するための品質管理試験です。

直接撮影用 X 線装置では、X 線出力、照射野、画像受像系、線量、画質に関係する性能パラメータが、時間経過や保守作業によって変化していないかを確認します。

重要なのは、次の区別です。

  • 受入試験:装置導入時に、仕様や安全性を満たしているか確認する試験
  • 不変性試験:導入後に、性能が基礎値から変化していないか確認する試験

不変性試験で使う基礎値は、受入試験そのものの値をそのまま設定するのではなく、通常は最初の不変性試験などで定めます。

また、最初の不変性試験は、受入試験の 6 か月後に初めて行うものではありません。装置を使用し始める前、または基礎値を定める段階で早期に行う必要があります。

ひっかけポイント
「受入試験」と「不変性試験」は目的が違います。
受入試験は導入時の適合確認、不変性試験は使用開始後の性能維持確認です。

選択肢の確認

1.正しい記述。
誤動作が疑われる場合は、装置性能が基礎値から外れていないか確認する必要があります。不変性試験を行う状況として適切です。

2.誤り。
不変性試験の基礎値は、受入試験時に設定するというより、最初の不変性試験などで不変性評価の基準として設定します。したがって、この選択肢は誤りであり正答です。

3.誤り。
最初の不変性試験は、受入試験の 6 か月後に初めて行うものではありません。基礎値を定め、以後の比較に用いるため、使用開始前後の早い段階で実施されます。したがって、この選択肢は誤りであり正答です。

4.正しい記述。
不変性試験の結果は、装置管理や経時的な性能確認のために保存します。少なくとも 2 年間保存するという考え方は適切です。

5.正しい記述。
試験対象となる性能パラメータに影響する保守を行った直後は、性能が変化している可能性があります。そのため、不変性試験を行って確認する必要があります。

覚えるポイント

  • 受入試験は、装置導入時の適合確認です。
  • 不変性試験は、使用中の性能維持を確認する品質管理です。
  • 不変性試験では、基礎値と現在の測定値を比較します。
  • 基礎値は受入試験時に機械的に設定するものではなく、最初の不変性試験などで設定します。
  • 保守後、誤動作が疑われる場合、性能に影響する変更後には、不変性試験が重要です。

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