76AM80|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
理工学・放射線科学放射線計測装置計測装置の特性
下図に示す放射線のエネルギーピークの FWHM はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、放射線スペクトルのエネルギーピークにおける FWHM を図から選びます。
FWHM は full width at half maximum の略です。
日本語では 半値幅と呼ばれ、ピーク最大値の半分の高さにおける横幅を表します。
解説
放射線検出器で得られるエネルギースペクトルでは、単一エネルギーの放射線であっても、検出器の統計ゆらぎや電子回路雑音などにより、ピークはある幅を持ちます。
このピークの幅を表す代表的な指標が FWHMです。
FWHM は次の手順で読み取ります。
- エネルギーピークの最大高さを確認する。
- 最大高さの半分の高さを求める。
- その半分の高さでピークを横切る左右 2 点を探す。
- その左右 2 点のエネルギー差を読む。
図では、ピーク高さの半分の位置で、左右の破線に挟まれた横方向の幅が示されています。
この横幅に対応しているのが d です。
したがって、FWHM は dです。
画像でまず見るポイント
FWHM は「高さ」ではなく 横幅です。
しかもピーク全体の幅ではなく、最大値の半分の高さでの幅を読み取ります。
選択肢の確認
1.誤り。
a はピーク上方の広い範囲を示しており、最大値の半分の高さにおけるピーク幅ではありません。FWHM ではありません。
2.誤り。
b は縦方向の高さを示しています。FWHM は横方向の幅なので不適切です。
3.誤り。
c はピーク付近の横幅を示していますが、半値の高さでの幅ではありません。FWHM ではありません。
4.正しい。
d はピーク最大値の半分の高さにおける左右の幅を示しています。これが FWHM、すなわち半値幅です。
5.誤り。
e は縦方向の量を示しています。FWHM はエネルギー軸方向の横幅なので、e ではありません。
覚えるポイント
- FWHM は full width at half maximum です。
- 日本語では 半値幅です。
- FWHM はピーク最大値の 半分の高さでの横幅です。
- FWHM は検出器のエネルギー分解能評価に使われます。
- エネルギー分解能は、一般に FWHM / ピークエネルギー × 100% で表します。