76PM19|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
超音波像のアーチファクトはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、各モダリティでみられるアーチファクトを区別します。
超音波像のアーチファクトとして代表的なのは サイドローブアーチファクトです。
サイドローブは、主ビーム以外の方向に出る弱い超音波ビームによって生じます。
解説
超音波診断装置では、探触子から主方向へ超音波ビームを送信します。
しかし、実際には主ビームだけでなく、周辺方向にも弱いビームが出ます。これを サイドローブといいます。
サイドローブで反射したエコーを、装置が主ビーム方向から返ってきたエコーと誤って処理すると、実際には存在しない位置にエコーが表示されることがあります。
これが サイドローブアーチファクトです。
超音波の代表的なアーチファクトには、次のようなものがあります。
- 音響陰影
- 後方エコー増強
- 多重反射
- 鏡面反射
- サイドローブ
- グレーティングローブ
- レンズ効果
- 折り返し
一方、リングアーチファクトは CT、クロストークは MRI、サセプタビリティやマジックアングルも主に MRI で問題となる用語です。
ひっかけポイント
アーチファクト名はモダリティごとに整理します。
サイドローブ = 超音波、リング = CT、サセプタビリティ = MRI と覚えると区別しやすくなります。
選択肢の確認
1.誤り。
リングアーチファクトは、主に CT で検出器の感度不良や校正不良により生じる円形のアーチファクトです。超音波像の代表的アーチファクトではありません。
2.誤り。
クロストークは、MRI のマルチスライス撮像などで隣接スライスの RF パルスの影響により生じる問題として知られます。超音波像の代表的アーチファクトではありません。
3.正しい。
サイドローブは、主ビーム以外の方向に出る弱い超音波ビームによるアーチファクトです。超音波像でみられる代表的アーチファクトです。
4.誤り。
サセプタビリティアーチファクトは、磁化率差によって局所磁場が乱れることで生じる MRI のアーチファクトです。超音波像のアーチファクトではありません。
5.誤り。
マジックアングルは、主に MRI で腱などが静磁場に対して約 55 度の角度をとると信号が変化する現象として知られます。超音波像の代表的アーチファクトではありません。
覚えるポイント
- 超音波の代表的アーチファクトに サイドローブがあります。
- サイドローブは主ビーム以外の弱いビームによって生じます。
- リングアーチファクトは CT で重要です。
- サセプタビリティアーチファクトは MRI で重要です。
- モダリティごとにアーチファクトを整理して覚えます。