37PM133|第37回 管理栄養士国家試験 過去問
臨床栄養学第37回午後・問111〜136
進行大腸がん患者に対し、4 週間の放射線療法を開始したところ、イレウスをきたした。治療を継続するため長期の栄養管理が必要である。この患者に対して、現時点で選択すべき栄養投与方法として、最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
放射線療法中にイレウス(腸閉塞)をきたし、長期の栄養管理が必要な進行大腸がん患者に、今選ぶべき栄養投与方法を問う問題です。消化管が使えるかどうかと投与期間がカギです。
解説
栄養投与法を選ぶ基本は「腸が使えるなら経腸栄養、使えないなら静脈栄養」です。
この患者はイレウスをきたしており、消化管が通過障害を起こしているため、経口栄養も経腸栄養も使えません。
静脈栄養には末梢静脈栄養と中心静脈栄養があります。末梢静脈栄養は濃度の高い輸液が入れられず、長期に十分な栄養を維持できません。
長期に十分なエネルギーとたんぱく質を投与する必要があるため、高濃度輸液が可能な中心静脈栄養を選びます。
ポイント。イレウス=腸が使えない+長期=中心静脈栄養、と結びつけます。
選択肢の確認
1.経口栄養
最も適当とはいえない。イレウスで消化管が通過障害を起こしており、経口摂取はできません。
2.経鼻胃管による経腸栄養
最も適当とはいえない。腸が閉塞しているため、経腸栄養(経鼻胃管)は使えません。
3.胃瘻造設による経腸栄養
最も適当とはいえない。イレウスでは腸が使えず、胃瘻を作っても経腸栄養は行えません。
4.末梢静脈栄養
最も適当とはいえない。末梢静脈栄養は高濃度輸液ができず、長期に必要な栄養量を維持できません。
5.中心静脈栄養
最も適当である。腸が使えず長期管理が必要なため、高濃度輸液で十分な栄養を投与できる中心静脈栄養が適切です。
覚えるポイント
- 腸が使えるなら経腸、使えないなら静脈栄養
- イレウスでは経口・経腸は禁忌
- 長期で十分量が必要なら末梢でなく中心静脈栄養