37PM113|第37回 管理栄養士国家試験 過去問
臨床栄養学第37回午後・問111〜136
空腸瘻にて1.0 kcal/mL の成分栄養剤(常温)を100 mL/時で300 mL 投与したところ、下痢を生じた。その対策に関する記述である。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
空腸瘻からの成分栄養剤投与で下痢を生じた際の対策として、最も適当なものを選ぶ問題です。
解説
経腸栄養中の下痢には、投与速度、薬剤、感染、栄養剤の浸透圧など複数の原因があります。この事例では、空腸へ100 mL/時で直接投与しているため、まず投与速度が速いことを疑います。胃のような貯留機能を介さない空腸投与は、少量から持続的に始めることが大切です。
投与速度を100 mL/時から20 mL/時に下げると、腸への負荷が減り、下痢の改善が期待できます。これが適切な対策です。
選択肢の確認
1.成分栄養剤の濃度を、2.0 kcal/mL に変更する。
最も適当とはいえない。濃度を上げると浸透圧が高くなり、下痢が悪化するおそれがあります。
2.成分栄養剤を、脂肪含量の多い経腸栄養剤に変更する。
最も適当とはいえない。脂肪が多いと消化・吸収の負担が増え、下痢を助長することがあります。
3.成分栄養剤の温度を、4 ℃にして投与する。
最も適当とはいえない。冷たい栄養剤は腹部症状の原因になり得ます。栄養剤は室温で投与し、4℃に冷やす必要はありません。
4.成分栄養剤の投与速度を、20 mL/時に変更する。
最も適当である。投与速度を遅くして腸への負荷を減らすことで、下痢の改善が期待できます。
5.成分栄養剤を、1 時間で300 mL 投与する。
最も適当とはいえない。投与速度をさらに速める対応で、下痢を悪化させます。
覚えるポイント
- 経腸栄養の下痢対策は、まず投与速度を遅くする。
- 原因は投与速度、薬剤、感染、浸透圧などを順に確認する。栄養剤は室温で用いる。
- 空腸への直接投与では特にゆっくり注入する。