37PM117|第37回 管理栄養士国家試験 過去問
臨床栄養学第37回午後・問111〜136
たんぱく質・エネルギー栄養障害患者に対し、栄養療法を開始したところ、リフィーディング症候群を呈した。その際の病態に関する記述である。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
低栄養患者に栄養療法を始めた際に生じるリフィーディング症候群の病態を問う問題です。血液中の電解質やインスリンの変化を理解しているかが問われます。
解説
リフィーディング症候群は、長期の低栄養状態から急に栄養(特に糖質)を投与したときに起こる、重い代謝異常です。
糖質が入るとインスリンが急に分泌され、細胞がリン・カリウム・マグネシウムを取り込みます。その結果、血中ではこれらが急激に低下します。とくに血清リンの低下(低リン血症)が特徴的です。またビタミンB1が消費され不足しやすくなります。
選択肢の確認
1.血清カリウム値は、上昇している。
最も適当とはいえない。カリウムは細胞内に取り込まれ、血中では低下します。
2.血清リン値は、低下している。
最も適当である。リンが細胞内に取り込まれ、低リン血症を呈します。リフィーディング症候群の特徴です。
3.血清マグネシウム値は、上昇している。
最も適当とはいえない。マグネシウムも細胞内へ移行し、血中では低下します。
4.血清ビタミンB1 値は、上昇している。
最も適当とはいえない。糖代謝で消費され、ビタミンB1は不足・低下しやすくなります。
5.血清インスリン値は、低下している。
最も適当とはいえない。糖質投与によりインスリンはむしろ急増します。
覚えるポイント
- リフィーディング症候群では低リン・低カリウム・低マグネシウム血症が起こる。
- 糖質投与でインスリンが急増し、電解質が細胞内へ移行する。
- ビタミンB1不足にも注意。栄養は少量からゆっくり開始する。