37PM121第37回 管理栄養士国家試験 過去問

臨床栄養学第37回午後・問111〜136

高尿酸血症患者に対して、アルコールの摂取制限が指示される。これは、アルコールが代謝される際に、(a)の分解が進み尿酸の産生が増えることと、(b)が産生されることで尿酸の排泄が低下するためである。aとbに入る物質名の組合せとして、最も適当なのはどれか。1 つ選べ。 a b

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

高尿酸血症でアルコール摂取制限が指示される理由を説明した文の空欄a・bに入る物質名の組合せで、最も適当なものを選ぶ問題です。尿酸産生と排泄の機序を理解します。

解説

アルコールを飲むと、肝臓での代謝でATPが多量に消費されます。ATPが分解されるとAMPを経てプリン体の分解が進み、その最終産物である尿酸の産生が増えます。よってaはATPです。

また、アルコール代謝では乳酸が産生されます。乳酸は腎臓の尿細管で尿酸の排泄を競合的に妨げ、尿酸の排泄が低下します。よってbは乳酸です。

ひっかけ注意。NADHやアセチルCoAもアルコール代謝に関係しますが、尿酸の排泄低下に直接関わるのは乳酸です。

選択肢の確認

1.乳酸 ── アセチルCoA
最も適当とはいえない。aに乳酸を当てると、分解が進んで尿酸産生が増える物質としては不適切です。排泄低下を招くアセチルCoAという説明も誤りです。

2.脂肪酸 ── ATP
最も適当とはいえない。脂肪酸の分解で尿酸産生が増えるわけではありません。ATPは尿酸産生の増加側に関わる物質で、排泄低下の説明には合いません。

3.アンモニア ── NADH
最も適当とはいえない。アンモニアの分解が尿酸産生増加の主因ではありません。NADHは排泄低下の直接の原因物質ではありません。

4.NADH ── 脂肪酸
最も適当とはいえない。aにNADHを当てるのは尿酸産生増加の説明として不適切で、脂肪酸が尿酸排泄を低下させるわけでもありません。

5.ATP ── 乳酸
最も適当である。ATPの分解が進みプリン体分解から尿酸産生が増え、産生された乳酸が尿酸の排泄を低下させます。機序と一致します。

覚えるポイント

  • アルコール代謝でATP分解が進み尿酸産生が増える。
  • アルコール代謝で生じる乳酸が尿酸排泄を低下させる。
  • 高尿酸血症では尿酸の産生増加と排泄低下の両面を意識する。

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