37PM124第37回 管理栄養士国家試験 過去問

臨床栄養学第37回午後・問111〜136

慢性膵炎の病態と栄養管理に関する記述である。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

慢性膵炎の代償期(まだ膵機能が保たれる時期)と非代償期(膵機能が高度に低下した時期)の病態の違いと、それぞれの栄養管理を区別できるかが問われています。

解説

慢性膵炎は、炎症が繰り返されて膵臓が徐々に線維化し、消化酵素やインスリンを作る力が落ちていく病気です。

代償期は膵機能がまだ残っている時期で、腹痛の発作を繰り返します。間欠期(発作の合間)には栄養状態を保つため、極端なたんぱく質制限は行いません。

再燃(発作)時には膵酵素が血中に漏れ出るため、血清アミラーゼ値は上昇します。

非代償期になると膵臓が広く壊れ、消化酵素もインスリンも出にくくなります。膵組織が減るため、痛みはむしろ和らぐことが多いです。インスリン分泌の低下により糖尿病(膵性糖尿病)を合併します。

ひっかけ注意。非代償期は「痛みが軽くなる」代わりに消化吸収障害と糖尿病が前面に出ます。

選択肢の確認

1.代償期の間欠期では、たんぱく質摂取量を0.8 g/kg 標準体重/日とする。
最も適当とはいえない。間欠期は栄養状態維持のため十分なたんぱく質(おおむね1.0から1.2g/kg程度)を確保します。0.8g/kgは制限しすぎです。

2.代償期の再燃時では、血清アミラーゼ値が低下する。
最も適当とはいえない。再燃(発作)時は膵酵素が血中に漏れるため、血清アミラーゼ値は上昇します。

3.非代償期では、腹痛が増強する。
最も適当とはいえない。非代償期は膵組織が広く破壊され、痛みはむしろ軽減することが多いです。

4.非代償期では、インスリン分泌が低下する。
最も適当である。膵内分泌機能が低下してインスリン分泌が減り、膵性糖尿病を合併します。

5.非代償期では、脂肪摂取量を10 g/日とする。
最も適当とはいえない。非代償期は消化吸収障害による栄養不良が問題となります。消化酵素薬を併用しながら過度な脂肪制限は避け、必要なエネルギーを確保します。10g/日まで厳しく制限するのは不適切です。

覚えるポイント

  • 代償期は腹痛発作あり、アミラーゼは発作時に上昇
  • 非代償期は痛みが軽減し、消化吸収障害と膵性糖尿病が主体
  • 非代償期はインスリン分泌低下→糖尿病合併

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