37PM127|第37回 管理栄養士国家試験 過去問
血液透析患者の1 日当たりの目標栄養量である。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
血液透析患者の1日目標栄養量として、エネルギー・たんぱく質・カリウム・リン・飲水量の基準値が妥当かを問う問題です。
解説
血液透析患者は、透析でたんぱく質が失われる一方、老廃物やカリウム・リン・水分は体内にたまりやすい特徴があります。
エネルギーは30から35kcal/kg標準体重/日を確保します。
たんぱく質は0.9から1.2g/kg標準体重/日が目安です。透析で失う分を補いますが、過剰はリン・尿素の増加を招きます。
カリウムは高カリウム血症予防のため2000mg以下に制限します。
リンはたんぱく質量(g)×15mg以下を目安に制限します。高リン血症は骨・血管の障害につながります。
飲水量は一律ではなく、残存尿量、透析間体重増加、浮腫、心不全などをみて個別に設定します。一般には過剰な飲水を避け、尿量がある場合は「前日の尿量+500〜700 mL程度」が一つの目安です。固定して2,000 mLとする設定は適切ではありません。
選択肢の確認
1.エネルギーは、25 kcal/kg 標準体重とする。
最も適当とはいえない。血液透析患者のエネルギーは30から35kcal/kg標準体重が目安で、25kcal/kgでは不足します。
2.たんぱく質は、1.5 g/kg 標準体重とする。
最も適当とはいえない。たんぱく質は0.9から1.2g/kg標準体重が目安で、1.5g/kgは過剰です。
3.カリウムは、3,000 mg とする。
最も適当とはいえない。カリウムは2000mg以下に制限します。3000mgは多すぎ、高カリウム血症を招きます。
4.リンは、たんぱく質量(g)# 15 mg とする。
最も適当である。リンはたんぱく質量(g)×15mg以下を目安に制限するのが標準的な考え方で、記述として適切です。
5.飲水量は、2,000 mL とする。
最も適当とはいえない。飲水量は残存尿量や透析間体重増加などから個別に決めます。尿量が少ない患者に一律2,000 mLとすると、水分貯留、浮腫、高血圧、心負荷につながるおそれがあります。
覚えるポイント
- 血液透析のエネルギーは30から35kcal/kg、たんぱく質は0.9から1.2g/kg
- カリウムは2000mg以下、リンはたんぱく質量×15mg以下
- 飲水量は残存尿量と透析間体重増加などを基に個別設定する