38AM97|第38回 管理栄養士国家試験 過去問
応用栄養学第38回午前・問82〜97
暑熱環境下における生理的変化に関する記述である。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
暑熱環境(暑い環境)で体温を下げ、体内の水分・塩分を守るために起こる生理的変化を問う問題です。
解説
暑い環境では、体は熱を逃がすために皮膚の血管を広げ、皮膚血流量を増やして体表から熱を放散します。また発汗によって水分と塩分(ナトリウム)を失います。
失った水分を体内に保とうとして、下垂体後葉からバソプレシン(抗利尿ホルモン)の分泌が増え、腎臓での水の再吸収が促されて尿量が減ります。同様に、ナトリウムを保つためアルドステロンの分泌も増えます。
選択肢の確認
1.皮膚血流量は、減少する。
誤り。暑熱環境では熱を放散するため皮膚血流量は増加します。
2.皮膚の血管は、収縮する。
誤り。熱を逃がすため皮膚の血管は拡張します。収縮するのは寒冷環境のときです。
3.基礎代謝量は、増加する。
誤り。暑熱環境では熱産生を抑えるため、基礎代謝量はむしろ低下する傾向があります。
4.アルドステロン分泌量は、減少する。
誤り。発汗でナトリウムを失うため、それを保とうとしてアルドステロン分泌は増加します。
5.バソプレシン分泌量は、増加する。
正しい。発汗による水分喪失に対して、水を保つためバソプレシン(抗利尿ホルモン)の分泌が増加します。
覚えるポイント
- 暑熱環境では皮膚血管拡張・皮膚血流量増加で熱を放散
- 発汗で失う水分を保つためバソプレシン分泌が増加し尿量は減少
- ナトリウムを保つためアルドステロン分泌も増加