38PM195|第38回 管理栄養士国家試験 過去問
次の文を読み「193」、「194」、「195」に答えよ。 K 社健康保険組合の管理栄養士である。 K 社では男性の高血圧症の者の割合が高い。その原因の一つに食塩の過剰摂取が考えられた。そこで、男性社員の食塩摂取量の減少を目的として、利用率の高い社員食堂において、減塩メニューの充実による食環境整備と減塩教育を行うことになった。 7 ~10 月の4 か月間を実施期間とし、実施前後に食塩摂取量を把握して評価することとした。A 事業所(男性200 人)を介入群(食環境整備および減塩教育)、同じ地域で、年齢構成、就業状況および規模が近似したB 事業所(男性180 人)を比較群(減塩教育のみ)とした。 取組実施前後の食塩摂取量の変化量を、両事業所間で比較するに当たり、考慮すべき評価デザインの限界である。最も適切なのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
2つの事業所を比較する評価デザインの限界(考慮すべき弱点)を選ぶ問題です。
解説
この研究はランダム化されておらず、A事業所とB事業所という異なる集団を比べる準実験デザインです。両群は年齢・就業状況・規模が近似していますが、対象者の生活背景が完全には同じでない可能性があり、これが結果の解釈を難しくする最大の限界(交絡)です。
選択肢の確認
1.群間で対象者の生活背景が異なっている可能性があること。
最も適切。ランダム化していないため、群間の生活背景の違い(交絡)が結果に影響し得ます。
2.群間で調査の協力率に差があること。
適切でない。協力率(A170/200、B155/180)に大きな差はなく、主要な限界ではありません。
3.介入期間後も効果が継続するかを調べていないこと。
適切でない。効果の持続は別の課題で、両群比較の内的妥当性の限界ではありません。
4.実施前後で季節が異なること。
適切でない。両群とも同じ期間で実施しており、群間比較の限界とはいえません。
覚えるポイント
- 非ランダム化の群間比較は生活背景の違い(交絡)が限界。
- 両群を近似させても背景が完全に同じとは限らない。
- 内的妥当性を脅かす交絡に注意する。