44AM20|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
図のように質量 10 kg のおもりを A の位置で静かに離した。最下点 B を通過するときの速さ[m/s]に最も近いのはどれか。 ただし、重力加速度を 9.8 m/s² とする。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、力学的エネルギー保存則を使って、振り子のおもりが最下点でどれくらいの速さになるかを求めます。
図では、A の位置は最下点 B より 0.2 m 高い位置にあります。
A で静かに離しているので、A での初速度は 0 です。
A での位置エネルギーが、B での運動エネルギーに変わると考えます。
解説
おもりを A の位置で静かに離すと、重力によって下向きに運動し、最下点 B で速さが最大になります。
摩擦や空気抵抗を考えない場合、A で失った位置エネルギーは、B での運動エネルギーになります。
使う式は次の通りです。
位置エネルギー = mgh
運動エネルギー = 1/2 × m × v²
A から B までの高さの差は、図より 0.2 m です。
したがって、
mgh = 1/2 × m × v²
となります。
両辺に m があるので、質量 m は消えます。
このため、質量 10 kg という値は計算結果の速さには影響しません。
g h = 1/2 × v²
両辺を2倍すると、
v² = 2gh
ここに、
g = 9.8 m/s²
h = 0.2 m
を代入します。
v² = 2 × 9.8 × 0.2
v² = 3.92
したがって、
v = √3.92
v ≒ 1.98 m/s
最も近い選択肢は 2 m/s です。
図で見るポイント
図では、A の位置が B より 0.2 m 高いことが示されています。速さを求めるために必要なのは、振り子の弧の長さではなく、A と B の高さの差です。
ひっかけポイント
質量 10 kg が与えられていますが、エネルギー保存の式では質量 m が両辺で消えます。速さは質量ではなく、高さ h と重力加速度 g で決まります。
選択肢の確認
1.1
誤り。
計算すると v ≒ 1.98 m/s です。1 m/s は小さすぎます。高さ 0.2 m から落ちる分の位置エネルギーを考えると、約 2 m/s になります。
2.2
正しい。
力学的エネルギー保存則より、mgh = 1/2 × m × v² です。質量 m は消えるので、v = √(2gh) = √(2 × 9.8 × 0.2) ≒ 1.98 m/s となります。最も近い値は 2 m/s です。
3.5
誤り。
5 m/s になるには、v² = 25 なので、h = v² / 2g ≒ 25 / 19.6 ≒ 1.28 m 程度の高さが必要です。図の高さ差 0.2 m からは大きすぎます。
4.10
誤り。
10 m/s はさらに大きすぎます。高さ 0.2 m の位置エネルギーから得られる速さは約 2 m/s であり、10 m/s にはなりません。
5.20
誤り。
20 m/s は非常に大きすぎます。計算値 1.98 m/s と大きく異なります。高さ差や単位を誤って扱うと、このような過大な値を選びやすくなります。
覚えるポイント
- 位置エネルギーは mgh です。
- 運動エネルギーは 1/2 × m × v² です。
- 高さ h だけ下がると、mgh が運動エネルギーに変わります。
- この問題では mgh = 1/2 × m × v² を使います。
- 質量 m は両辺で消えるため、速さは質量に依存しません。
- v = √(2gh) に h = 0.2 m、g = 9.8 m/s² を代入すると、約 2 m/s です。
