46AM20|第46回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
図のように、重心がGの位置にある物体の先端Aを矢印の方向に押してゆっくり傾けていくとき、この物体が自ら倒れはじめるのは、どの状態を過ぎたときか。 ただし、物体は床の上を滑らないものとし、選択肢の図に示された破線は、AおよびGからの鉛直下向き方向を表している。

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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、物体が倒れる条件を重心Gの鉛直線から判断します。
床の上を滑らないため、物体は床と接している端を支点として回転します。
物体が自ら倒れはじめる境目は、重心Gから下ろした鉛直線が支点を通る状態です。
解説
物体には重力が下向きに働きます。
重力の作用線は、重心Gから鉛直下向きに引いた線です。
傾けていく途中で、重心Gの鉛直線が支点よりも内側にある間は、重力は物体を元に戻す向きのモーメントを生じます。
このときは、手で押すのをやめると倒れずに戻ろうとします。
一方、重心Gの鉛直線が支点を越えると、重力は物体をさらに倒す向きのモーメントを生じます。
この状態を過ぎると、物体は外力を加え続けなくても自ら倒れはじめます。
図では、選択肢3でGからの鉛直線が床との接触端、つまり回転の支点を通る臨界状態になっています。
したがって、この状態を過ぎたときに物体は自ら倒れはじめます。
図で見るポイント
Aからの破線ではなく、Gからの破線を見ます。Gからの鉛直線が支点の内側にあるか、支点を通るか、支点を越えているかで判断します。
選択肢の確認
1.
図選択肢です。
誤り。
図では、Gからの鉛直線が支点よりもまだ内側にあります。この状態では、重力は物体を元に戻す向きに働くため、自ら倒れはじめる状態ではありません。
2.
図選択肢です。
誤り。
図では、Gからの鉛直線が支点に近づいていますが、まだ支点を越えていません。したがって、倒れはじめる境界には達していません。
3.
図選択肢です。
正しい。
図では、Gからの鉛直線が床との接触端、つまり支点を通っています。これは倒れるか戻るかの境界となる臨界状態です。この状態を過ぎると、重力によって物体は自ら倒れはじめます。
4.
図選択肢です。
誤り。
図では、Gからの鉛直線が支点をすでに越えています。この状態では物体はすでに倒れる向きのモーメントを受けており、倒れはじめる境界そのものではありません。
5.
図選択肢です。
誤り。
図では、Gからの鉛直線が支点を大きく越えています。これは自ら倒れはじめた後の状態であり、倒れはじめる境界として選ぶ状態ではありません。
覚えるポイント
- 物体が倒れるかどうかは、重心から下ろした鉛直線で判断します。
- 重心の鉛直線が支点の内側にあれば、物体は戻ろうとします。
- 重心の鉛直線が支点を通る状態が、倒れはじめる臨界状態です。
- 重心の鉛直線が支点を越えると、重力のモーメントで物体は自ら倒れます。
