44AM35第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅱ 実際的知識原理・構造輸液・注入機器/輸液ポンプ・シリンジポンプ

ペリスタルティック方式輸液ポンプに備えられていない警報はどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、ペリスタルティック方式輸液ポンプの警報機能と、検出が難しいトラブルを区別する力が問われています。

輸液ポンプは、閉塞、輸液完了、ライン内気泡、バッテリー電圧低下などを警報できます。
一方、血管外漏出は、薬液が血管外へ漏れる現象であり、通常の輸液ポンプが直接検出することは困難です。

解説

ペリスタルティック方式輸液ポンプは、チューブをローラやフィンガで順に圧迫して送液する装置です。設定した流量で輸液を行うために、さまざまな安全機能や警報を備えています。

代表的な警報には、次のようなものがあります。

閉塞警報は、輸液ラインの折れ曲がり、クレンメの閉め忘れ、カテーテル閉塞などで圧が上がったときに作動します。

輸液完了警報は、予定量の投与が終わったときや、輸液が終了に近づいたときに知らせます。

ライン内気泡警報は、超音波センサなどでチューブ内の気泡を検出します。

バッテリー電圧低下警報は、内蔵バッテリーの残量が少なくなったときに作動します。

一方、血管外漏出は、針先やカテーテル先端が血管外にずれ、薬液が皮下組織へ漏れる状態です。輸液ポンプ側から見ると、必ずしも大きな圧変化や気泡が発生するわけではないため、標準的な警報として直接検出することは困難です。

ME機器管理での注意点
輸液ポンプの警報は万能ではありません。血管外漏出は、穿刺部の腫れ、発赤、疼痛、冷感、滴下状態などを観察して早期に発見することが重要です。

ひっかけポイント
患者に起こる重大なトラブルでも、ポンプが直接検出できるとは限りません。装置が測定しているのは、主にライン圧、気泡、電源状態、予定量などです。

選択肢の確認

1.閉塞
備えられています。
輸液ラインが閉塞すると、ポンプ下流側の圧力が上昇します。輸液ポンプはこの圧変化を検出し、閉塞警報を出します。

2.輸液完了
備えられています。
設定した予定量に達した場合や輸液が終了に近づいた場合、輸液完了を知らせる警報や表示が備えられています。

3.血管外漏出
正答。通常は備えられていません。
血管外漏出は、薬液が血管外へ漏れる状態です。ポンプが直接観察できるのはチューブ内の圧や気泡などであり、穿刺部での漏出を標準的に直接検出することは困難です。

4.ライン内気泡
備えられています。
輸液ライン内の気泡は、超音波センサなどで検出されます。空気塞栓を防ぐために重要な警報です。

5.バッテリー電圧低下
備えられています。
内蔵バッテリーで作動している場合、電圧や残量が低下すると警報が出ます。搬送中や停電時の安全管理に重要です。

この問題では、ペリスタルティック方式輸液ポンプに備えられていない警報を選ぶため、3が正答です。

覚えるポイント

  • 輸液ポンプには閉塞警報があります。
  • 輸液ポンプには気泡検出警報があります。
  • 輸液完了やバッテリー低下も警報対象です。
  • 血管外漏出はポンプで直接検出しにくいトラブルです。
  • 輸液中は装置の警報だけでなく、穿刺部と患者状態の観察が必要です。

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