44PM35第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅱ 実際的知識原理・構造輸液・注入機器/輸液ポンプ・シリンジポンプ

予圧注入方式の輸液ポンプで誤っているのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、予圧注入方式の輸液ポンプの特徴が問われています。

予圧注入方式は、あらかじめ薬液を充填してバルーンなどに圧をかけ、その圧力で薬液を注入する方式です。
携帯性に優れ、在宅や術後疼痛管理などで使われることがあります。

ただし、多くは単回使用を前提とし、薬液を再充填して繰り返し使用するものではありません。

解説

予圧注入方式の輸液ポンプは、電動モータでチューブをしごくタイプとは異なり、バルーンや弾性体にあらかじめ蓄えられた圧力を利用して薬液を注入します。

代表的には、バルーンリザーバに薬液を充填するとバルーンが膨らみ、その収縮力によって薬液が一定流量で送られます。

この方式は構造が比較的簡単で、電源を必要としないものもあり、小型軽量で携帯に適しています。患者が移動しながら薬液投与を受ける場面にも向いています。

流量調整機構をもつものでは、設定範囲内で流量を変更できます。また、リリース弁やクランプを開放することで注入を開始します。

しかし、薬液を再充填して繰り返し使用することは一般的ではありません。衛生面、精度、安全性の面から、単回使用を前提とする製品が多く、再使用は不適切です。

ME機器管理での注意点
予圧注入方式では、設定流量、薬液量、残量、ライン閉塞、クランプ開放、接続部の漏れ、投与経路を確認します。電動ポンプと異なり、アラーム機能が限られる場合があります。

選択肢の確認

1.流量を変更できる。
記述としては正しい。
製品によっては流量調整機構を備え、設定範囲内で流量を変更できます。予圧注入方式でも流量変更が可能なものがあります。

2.携帯に適している。
記述としては正しい。
予圧注入方式は小型軽量で、電源を必要としないものもあります。在宅や移動中の薬液投与にも使いやすく、携帯に適しています。

3.バルーンによる圧力で注入する。
記述としては正しい。
バルーンや弾性体に蓄えた圧力を利用して薬液を押し出す方式です。これが予圧注入方式の基本です。

4.薬液を再充填して繰り返し使用する。
正答。記述としては誤り。
予圧注入方式の輸液ポンプは、多くが単回使用を前提としています。薬液を再充填して繰り返し使用することは、感染や流量精度、安全性の面から不適切です。

5.リリース弁を開放して注入を開始する。
記述としては正しい。
薬液を注入する際には、クランプやリリース弁を開放して流路を確保します。これによりバルーン圧で薬液が流れ始めます。

この問題では誤っているものを選ぶため、記述として誤っている4が正答です。

覚えるポイント

  • 予圧注入方式は、バルーンなどの弾性圧で薬液を送ります。
  • 小型軽量で携帯に適していることが特徴です。
  • 流量調整可能な製品もあります。
  • 注入開始にはクランプやリリース弁の開放が関係します。
  • 薬液を再充填して繰り返し使用するものではありません。

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