45PM26第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅰ 基礎的知識MEの基礎的知識生体電位・モニタ/脳波・脳機能計測

手術中に患者の前額部に貼った電極により麻酔深度をスコア化する機器はどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、手術中の麻酔深度モニタとして用いられる機器を選びます。

キーワードは、次の2つです。

  • 前額部に貼った電極
  • 麻酔深度をスコア化

この組合せから、BIS モニタを判断します。

解説

BIS モニタは、前額部に貼付した電極から脳波を測定し、その情報を解析して麻酔深度を数値化する装置です。

BIS は Bispectral Index の略で、脳波の周波数成分や位相情報などを解析し、麻酔薬による中枢神経系の抑制状態をスコアとして表示します。

BIS 値は一般に 0〜100 の範囲で表示されます。

  • 100に近い:覚醒に近い状態
  • 40〜60程度:全身麻酔中の目安として扱われる範囲
  • 0に近い:脳波活動が非常に低い状態

ただし、BIS 値だけで麻酔管理を行うわけではありません。血圧、心拍数、体動、呼吸、麻酔薬濃度、手術刺激なども合わせて総合的に判断します。

ひっかけポイント
前額部の電極で脳活動を見て、麻酔深度を数値化する装置はBIS モニタです。
NIRS は脳酸素化、カプノメータは二酸化炭素、大脳誘発電位計は刺激に対する脳の反応、電気眼振計は眼球運動を評価します。

選択肢の確認

1.BIS モニタ
正しい。
BIS モニタは、患者の前額部に貼った電極で脳波を検出し、麻酔深度をスコア化する機器です。手術中の全身麻酔管理で、覚醒状態や鎮静の深さを評価する補助として用いられます。

2.NIRS
誤り。
NIRS は近赤外分光法を用いて、脳などの組織酸素飽和度を非侵襲的に評価する装置です。前額部にセンサを貼ることはありますが、主に脳酸素化を評価するものであり、麻酔深度をスコア化する装置ではありません。

3.カプノメータ
誤り。
カプノメータは、呼気中の二酸化炭素濃度や呼気終末二酸化炭素分圧を測定する装置です。人工呼吸中の換気状態、気管チューブの位置確認、循環状態の評価などに役立ちますが、前額部電極で麻酔深度を評価する装置ではありません。

4.大脳誘発電位計
誤り。
大脳誘発電位計は、光、音、電気刺激などを与えたときに大脳で生じる反応を記録する装置です。神経機能の評価や術中モニタリングに使われますが、前額部電極で麻酔深度を連続的にスコア化する代表的な装置ではありません。

5.電気眼振計
誤り。
電気眼振計は、眼球運動に伴う電位変化を記録し、眼振や平衡機能を評価する装置です。めまい検査などで用いられます。麻酔深度をスコア化する機器ではありません。

覚えるポイント

  • BIS モニタは、脳波を解析して麻酔深度を数値化する。
  • BIS モニタの電極は、主に前額部に貼付する。
  • BIS 値は一般に 0〜100 の範囲で表示され、値が低いほど脳活動の抑制が強い。
  • NIRSは組織酸素飽和度、特に脳酸素化の評価に用いる。
  • カプノメータは呼気中の二酸化炭素を測定する。
  • 電気眼振計は眼球運動や眼振の評価に用いる。

関連問題

45PM2545PM27
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)