45PM59|第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
医療機器の準備で技士 A が確認した後に、ダブルチェックとして技士 B が再度確認した。技士 A の作業の信頼度を 0.60、技士 B の作業の信頼度を 0.90 とする。行われた準備の信頼度はおよそいくらか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、ダブルチェックによって全体の信頼度がどのように上がるかを計算します。
ポイントは、準備が失敗するのは、技士Aも技士Bも見逃した場合だけと考えることです。
したがって、先に「両方が失敗する確率」を求めます。
- 技士Aの信頼度:0.60
- 技士Aの失敗確率:1 - 0.60 = 0.40
- 技士Bの信頼度:0.90
- 技士Bの失敗確率:1 - 0.90 = 0.10
両方が失敗する確率は、0.40 × 0.10 = 0.04 です。
よって、全体の信頼度は 1 - 0.04 = 0.96 となります。
解説
信頼性工学では、複数の確認作業を行うことで、全体としてミスを見逃す確率を下げることができます。
今回のように、技士Aが確認し、さらに技士Bがダブルチェックを行う場合、どちらか一方が正しく確認できれば、準備の誤りを防げると考えます。
これは、信頼性計算では並列系に近い考え方です。
並列系では、全体が失敗するのは、すべての要素が失敗した場合です。
そのため、全体の信頼度は次のように求めます。
全体の信頼度 = 1 - すべてが失敗する確率
計算の流れ
まず、それぞれの失敗確率を求めます。
技士Aの失敗確率 = 1 - 0.60 = 0.40
技士Bの失敗確率 = 1 - 0.90 = 0.10
次に、両方が失敗する確率を求めます。
両方が失敗する確率 = 0.40 × 0.10 = 0.04
最後に、全体の信頼度を求めます。
全体の信頼度 = 1 - 0.04 = 0.96
したがって、行われた準備の信頼度はおよそ0.96です。
ひっかけポイント
0.60 × 0.90 = 0.54 としてしまうのは、両方が必ず成功しなければならない直列系の考え方です。
ダブルチェックでは、どちらかがミスを発見できればよいと考えるため、失敗確率から計算します。
ME機器管理での注意点
ダブルチェックは、医療機器の準備ミスや設定ミスを減らすために重要です。
ただし、形式的に2回見るだけでは効果が下がります。独立して確認し、チェック項目を明確にすることが大切です。
選択肢の確認
1.0.30
誤り。
0.30は、今回のダブルチェックの信頼度計算とは一致しません。全体の失敗確率は 0.40 × 0.10 = 0.04 であり、全体の信頼度は 0.96 です。
2.0.54
誤り。
0.54は、0.60 × 0.90 の計算結果です。これは、AとBの両方が成功しなければ全体が成功しない直列系の考え方です。ダブルチェックでは、両方が失敗したときに全体が失敗すると考えるため、0.54ではありません。
3.0.67
誤り。
0.67は、今回の条件から得られる信頼度ではありません。失敗確率を用いて計算すると、全体の信頼度は 1 - 0.40 × 0.10 = 0.96 です。
4.0.90
誤り。
0.90は技士B単独の信頼度です。今回は技士Aの確認に加えて技士Bがダブルチェックしているため、全体の信頼度はB単独より高くなります。
5.0.96
正しい。
技士Aの失敗確率は0.40、技士Bの失敗確率は0.10です。両方が失敗する確率は 0.40 × 0.10 = 0.04 なので、全体の信頼度は 1 - 0.04 = 0.96 となります。
覚えるポイント
- ダブルチェックでは、まず両方が失敗する確率を求める。
- 失敗確率は、1 - 信頼度で求める。
- 全体の信頼度 = 1 - すべてが失敗する確率。
- 今回は 1 - 0.40 × 0.10 = 0.96。
- 0.60 × 0.90 = 0.54 は直列系の考え方であり、本問では不適切である。
- 医療機器の確認では、独立したダブルチェックが安全性向上に役立つ。