46AM47第46回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅱ 実際的知識操作・運用呼吸療法・麻酔/人工呼吸器・換気管理

人工呼吸管理中に動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が低下した。考えられる原因はどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、呼吸療法の人工呼吸管理で、**動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)**が低下する原因が問われています。PaCO2と換気量の関係を理解することがポイントです。

解説

PaCO2は、体にたまる二酸化炭素(CO2)の量を反映する値で、主に肺胞換気量によって決まります。

関係は次のとおりです。

  • 換気がよく行われる(肺胞換気量が増える)と、CO2がたくさん体外へ吐き出され、PaCO2は低下します。
  • 換気が不足する(肺胞換気量が減る)と、CO2が体にたまり、PaCO2は上昇します。

肺胞換気量は、1回換気量から死腔(ガス交換に関わらない部分)を引いた量に、換気回数をかけたものに近い量です。分時換気量(1回換気量×換気回数)が増えると、肺胞換気量も増え、CO2の排出が進んでPaCO2が低下します。

選択肢5の「分時換気量の増加」は、換気が増えてCO2排出が進むため、PaCO2低下の原因として正しいといえます。

ほかの選択肢は、いずれもCO2の排出を減らす方向(PaCO2を上昇させる方向)に働くため、低下の原因にはなりません。

第2種MEではここを押さえる
「換気が増える → CO2が出ていく → PaCO2が下がる」「換気が減る → CO2がたまる → PaCO2が上がる」という関係を押さえます。

選択肢の確認

1.肺コンプライアンスの低下
誤り。
肺がふくらみにくくなると換気が不足しやすく、PaCO2はむしろ上昇方向に働きます。低下の原因にはなりません。

2.吸気時間の短縮
誤り。
吸気時間が短くなると十分に換気できず、PaCO2は上昇しやすくなります。低下の原因にはなりません。

3.気管チューブのカフ漏れ
誤り。
カフ漏れがあると送ったガスが漏れて有効な換気が減り、PaCO2は上昇しやすくなります。低下の原因にはなりません。

4.死腔の増大
誤り。
死腔が増えるとガス交換に使われる肺胞換気量が減り、PaCO2は上昇しやすくなります。低下の原因にはなりません。

5.分時換気量の増加
正しい。
分時換気量が増えると肺胞換気量も増え、CO2の排出が進むためPaCO2が低下します。低下の原因として正しいです。

覚えるポイント

  • PaCO2は主に肺胞換気量で決まる
  • 換気量が増える → PaCO2低下換気量が減る → PaCO2上昇
  • 肺コンプライアンス低下・吸気時間短縮・カフ漏れ・死腔増大はいずれもPaCO2を上昇させる方向。
  • 分時換気量=1回換気量×換気回数。

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