20AM046第20回 言語聴覚士国家試験 過去問

言語学

「花子は太郎にご飯を無理やり食べさせ【られ】た」の下線部(【】内)「られ」の文法機能はどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

「食べさせられた」は使役受身形です。語幹に近い「させ」が使役を表し、下線の「られ」は、花子が太郎から強制を受ける受身を表します。

解説

文の基本関係は、太郎が花子にご飯を食べさせるという使役です。これを花子の側から表現すると「花子は太郎にご飯を食べさせられた」となり、花子は使役行為を受けた被影響者です。形態的には「食べる」の未然形相当に使役助動詞「させる」が付き、さらに受身助動詞「られる」が付いた「食べ・させ・られ・た」と分析できます。「られ」は可能・尊敬・自発にも用いられる多義的な形式ですが、この文では動作主を示す「太郎に」と、本人の意思に反する「無理やり」という文脈があり、受身解釈が明確です。使役の機能は直前の「させ」が担います。

選択肢の確認

1.「可能」は「食べることができた」という能力・可能性を表しますが、本例は強制された出来事です。
2.「尊敬」は主語の行為者を高める用法ですが、主語花子は行為を強いられる側です。
3.「自発」は思い出されるなど自然に感情・思考が生じる用法で、この文脈に合いません。
4.「受身」は太郎による使役を花子が受けたことを示し、下線の「られ」の機能なので正答です。
5.「使役」は「食べさせ」の「させ」が担い、下線部分そのものの機能ではありません。

覚えるポイント

使役受身は「V-させ-られる」と分けます。同じ「られる」でも、動作主の「に」、被影響性、文脈を手掛かりに受身・可能・尊敬・自発を判別します。

関連問題

20AM04520AM047
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)