20AM047第20回 言語聴覚士国家試験 過去問

言語発達学

言語発達の順序として適切でないのはどれか。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

発達では意味知識だけで理解できる非可逆文が先で、語順や助詞を精密に処理しなければならない可逆文が後です。「可逆文から非可逆文へ」という順序が逆になっています。

解説

非可逆文は「子どもがリンゴを食べる」のように、名詞の意味役割から動作主と対象を推測しやすく、語順や格助詞の処理が未熟でも理解できます。可逆文は「犬が猫を追う/猫が犬を追う」のように、どちらの名詞も動作主・対象になり得るため、格助詞や語順を正確に利用する必要があり、一般に後から安定します。言語発達では理解が表出に先行し、語彙では名詞・動詞など内容語から助詞・助動詞など機能語へ広がります。談話・語りも、まず出来事を時間順に並べる段階から因果関係を組織する段階へ進み、一般的な出来事枠組みに個別・特殊な情報を加えて精緻化していきます。

選択肢の確認

1.「ことばの理解から表出へ」は受容語彙が表出語彙に先行する一般的順序です。
2.「内容語の産出から機能語の産出へ」は初期語彙から文法形態素の発達へ進む順序として適切です。
3.「可逆文の理解から非可逆文の理解へ」は逆で、意味手掛かりの多い非可逆文が先なので不適切です。
4.「時系列的説明から因果律的説明へ」は語りの構造化が高度になる発達順序です。
5.「出来事の語りが一般的側面から特殊な側面へ」はスクリプト的枠組みに個別詳細が加わる過程として適切です。

覚えるポイント

文理解では意味的もっともらしさに頼れる非可逆文が先、助詞・語順を頼りに役割を決める可逆文が後です。理解、表出、文法、談話を別の発達軸として整理します。

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