20AM068|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
4歳の定型発達児で誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
4歳児の一般的な言語・認知・運動発達と、音列を逆順に操作する高度なメタ言語課題を比べます。「にわとり」の4モーラを保持して逆唱する能力は通常まだ安定しません。
解説
逆唱は語を知っているだけでなく、音韻列を分節し、作業記憶に保持し、順序を逆転して出力する必要があります。4歳では音韻意識が発達途上で、「に・わ・と・り」を「り・と・わ・に」と逆唱する課題は難しいのが一般的です。一方、4歳頃には接続詞を使って出来事をつなぎ、単純な理由説明が可能になり、乗り物・果物などカテゴリーを表す上位語の理解も広がります。粗大運動では数秒程度の片足立ちが可能となり、対人的なルール遊びも発達してじゃんけんの勝敗規則を理解し始めます。発達には個人差があるため、単一項目だけで遅れを診断せず、複数領域と生活場面を総合します。
選択肢の確認
1.「『にわとり』を逆唱できる」は4モーラの分解・逆転を要し、4歳の一般的能力としては不適切です。
2.「『そして』『だから』で説明」は出来事の連結や単純な因果説明として4歳頃にみられます。
3.「乗り物、果物など上位概念語の理解」は語彙のカテゴリー化が進む4歳で可能です。
4.「片足立ちができる」は4歳頃の粗大運動発達の目安に含まれます。
5.「じゃんけんのルールが理解できる」は簡単な規則遊びへの参加として可能になります。
覚えるポイント
逆唱は発音課題でなく、音韻意識と作業記憶の課題です。4歳では語彙・接続表現・ルール遊びは伸びても、複雑な音韻操作はまだ発達途上です。