26PM039第26回 言語聴覚士国家試験 過去問

音響学

短時間フーリエ変換を利用した周波数分析で時間窓長を長くしたときの変化で正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

短時間フーリエ変換で分析窓を長くすると、周波数分解能は上がりますが、変化が起きた時刻を細かく分ける時間分解能は下がります。

解説

STFTは信号の一部を窓で切り出し、窓をずらしながら各区間の周波数成分を求めます。窓長をT秒とすると、周波数ビンの間隔は概ねΔf=1/T Hzです。例えば10msなら約100Hz、40msなら約25Hzとなり、長い窓ほど近接周波数を区別しやすくなります。その反面、その区間内の出来事をまとめて解析するため、子音の破裂や急な周波数変化が窓内で平均化され、いつ変化したかの定位が粗くなります。これは時間と周波数の不確定性に基づくトレードオフで、両方を同時に無制限に高めることはできません。狭帯域分析と広帯域分析の差にも通じます。

選択肢の確認

1.「時間・周波数とも向上」は両者がトレードオフなので×です。
2.「どちらも変わらない」は窓長が分解能を決めるため×です。
3.「時間が向上し周波数は不変」は長窓の効果と逆なので×です。
4.「時間は低下し周波数は向上」は長い分析窓の性質を正しく述べ○です。
5.「時間は低下し周波数は不変」は周波数分解能も向上するため×です。

覚えるポイント

長窓=周波数に強く時間に弱い、短窓=時間に強く周波数に弱い。目安はΔf=1/Tです。

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